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深海ムック本まとめて紹介

最近深海ブームがちょっと起きているのか、関連書籍がたくさん出てますね。

そしてその中でも、こういうブームの時に便乗と言わんばかりに最も増える本だと思っているのがそう、ムック本です。

まず、ムック本というのは基本的に編集さんが頑張って作る上に、大量生産したりでコストダウンが図りやすい形態なので、第一に作りやすいという特徴があります。
そして、普通の本と違い雑誌流通に乗せるものなので、普通の雑誌コーナーに置いてもらえることが多いんですよね。ということは、普段科学系の本棚なんかには足を運ばないような人にも、雑誌コーナーであれば目に止めてもらうことができるということ。
この、「安く作れて」「色んな人に見てもらいやすい」ムック本は突然できたブームに乗っかるときにはまさに最適。

しかし、我々はあくまでも消費者。そんな出版社の事情なんて知ったこっちゃないのです。
コストダウンが図られてるのは良いですが、クオリティまでダウンしてもらっちゃあ困るんですよ!
中身が微妙なものは、普段から興味のない人だろうと、普段から興味しかない人だろうと買って嬉しい事はないのだから。

しかしそうは言っても微妙なものはどうやったって存在するもの。
それをどう回避するかが頭を悩ませる種だと思うので、俺が買ってきたもの4種を軽く紹介することにします。
それが皆さんのムック本購入の参考になれば良いなと思います。

まあ、出たの4ヶ月近く前なんですけどね。
気にしない気にしない。まだ店頭には並んでることがあるかもしれない。その時参考にするんだ。



shinkai_tanken.jpg

タイトル:深海探検
刊行:2013年8月
価格:1600円(税抜き)

一言で言えば「悪くない」
しかし良くもない。

巻頭に深海展特集、前半深海生物特集、後半深海探査特集という構成。
深海展はもうとっくに終わった国立科学博物館の企画展ですね。特集という割に6ページしかないし、少し文章で「深海展っていうのをやるよー」と書いて、後はペタペタっと深海展で見れる生物の写真を少しだけ貼って終わりという、「ああ、深海展自体の詳細はこの編集の人たちもわからなかったんだな」ということがどことなく見て取れる内容。これいらんかっただろ。

個人的に肝心なところである、深海生物特集の中身としては「深海のフシギな生きもの」とか「深海のとっても変わった生きもの」の劣化版といったところ。
きれいな写真に少しの文章が付くレイアウト。それで背景が黒っていうとこの2冊が思い浮かぶ。
写真自体は8割くらいはamanaimagesから。他にもネット上で見かける写真多数で「ネットの海で採取頑張りました」という感じがひしひしと伝わります。
とはいえ、それでもきれい目の写真が多いので、がっくりするほど悪くはない。
ただ、やっぱり見覚えがあるのばかりだとなぁ・・・と思うのは深海生物系の本を買い漁る人間が悪いのか。いいや、俺は悪くない。新鮮なネタを持ってこない出版社が悪いのだ。
というわけで、何も知らない人だったらいい感じなのかも。他にも深海系の本持ってる人は覚悟しとくように。

あと、この本に限らないけど、もうそろそろ

nyudou_kajika.jpg

この写真を使うのは止めようよ。画像荒いし。見飽きたし。


後半の深海探査特集は、前半の深海生物特集と打って変わって文章がどっと多くなります。
深海の環境についてと、どんな探査艇があってどんなことやってるかってな事の紹介。
その辺りに詳しい人は「もう知ってるよ」で終わりそうですが、知らない人にはいい感じ。なのかな。

とまあ、「悪くはない」内容です。
しかし、これで1600円なら素直に「深海のとっても変わった生きもの」(1300円)を買ったほうが幸せになれる気がする。深海生物好きは。
深海の環境とかを知りたいなら「深海の不思議」(1500円)とかを買った方が幸せだろうし、なんというか、中途半端な内容と言わざるを得ない。

しかし、何も知らない人向けの取っ掛かり的な意味合いであれば、割りと重宝するかも。
個人的にはあまりオススメの本にはならないね。



newton_sinkai.jpg


タイトル:深海の世界
刊行:2013年8月
価格:2300円(税抜き)


僕はずっと!待ってた!
ニュートンからのムックを!深海の奴を!

というわけで、個人的にずっと待ち望んでた深海のニュートンムックが出ました。
中身はどんなものかというのを簡潔に書くと、「これはニュートンムックです」

以上。

よくわからなかった人向けに説明したいのですが、この独特な構成をどう説明したら良いものか。
こう、トピックスの寄せ集め的な感じなんです。普段刊行されているニュートンの特集を深海のものだけ寄せ集めた感じ。
これは決して悪口ではなく。それにこのムックのために書き下ろされているでしょうし。多分。

上手いんだか普通なんだか微妙な深海生物のイラストで紹介するページもあれば、
普通にちょっと画質が荒い深海生物の写真をドアップにして紹介するページもあり、
動画から切り取った荒めの画像を使って深海生物を紹介するページもあったりと多種多様な感じなんです!
これはちょっと悪口ですけど!
ヒロビレイカのイラストが酷かったのでつい悪口を!(表紙の右下にいるやつ)

ちなみにイラストとか写真は多いけど、文章も多めで本の虫の人も安心。

内容としては、深海生物って言うよりは深海の環境的なところとか、その調査方法、調査機器とかに力を入れている感じで、「生物好き」としては若干物足りない感はあります。
ええい!しんかい6500はいい!ユウレイイカを映せ!状態。
しかし全体的に、結構文章量は多いし、科学雑誌のノウハウ活かしてわかりやすくかつ適度に突っ込んだ内容なので中々楽しめます。

とまあ中身は結構良いんですが

高い

お前ムックで2300円て。いつものニュートンムックの値段ですけど。2300円て。
いいか?2000円以内で買える深海の本は腐るほどあるし、もう少し出せば東海大学出版の本が買えるんだよ?深海生物の本に限らず。追加で500円も出せば「新鮮イカ学」という大変素晴らしい本も買える。
「新鮮イカ学」という大変面白い本が買えるのだ。

そこら辺をよく考えて欲しい。よく考えて「新鮮イカ学」を読んで欲しい。このムックとは関係が全くないが「新鮮イカ学」がオススメなのだ。

というわけで、新鮮イカ学は置いておいてこのムックについてですが、そこそこ内容は良いけど高い。が結論。
札束で顔が叩けるような人にはマストバイ。それ以外の人にもそこそこ薦められます。





nikkei_husigiumi.jpg

タイトル:不思議の海
刊行:2013年6月
価格:2000円(税抜き)

発売したの半年前で尚且つ深海特集でもないのに何でこれ出してんの?馬鹿なの?

という内なる声とか幻聴とかは聞こえてくるんですが、面白かったし深海関係あるし、良いんですよ。うん。

というわけで、面白かったんですよ!

日経サイエンスの海特集のムックというわけですが、内容的には海の生物の記事がメインですね。
あまり機械とかにはスポットが当たりません。環境的なことは、生物の解説で必要ならば、って感じです。

上の二つは
「深海生物は~こんなのがいるんですよ~これとか~これとか~よくわからないけどこんなのとかいるんですよ~」
って感じで写真やイラストが載ってるだけで、そういうのがいるっていうのは把握できてそれはそれで面白いんですが、いかんせん内容が薄くなりがちです。

しかしこのムックは違う。
第一章の「海に溶け込む」の中でも
・リーフィーシードラゴンはどういう生物
・カエルアンコウはどういう生物
・透明な生物たちはどうやってその透明さを実現しているのか
というような内容をそれぞれ8~11ページ使って説明しています。

もちろんこれには写真などのページも含まれますが、それでも一つの内容を掘り下げて書かれているので大変読み応えがあってよろしいのですよ。
これがこの章だけでなく全章でこの調子なので、最初から最後まで読むとムックの割にはかなりボリュームがあるように感じます。

ちなみに説明からしてわかってるとは思いますが、深海オンリーのムックではありません。
ベニクラゲの話もあればオワンクラゲの話、というよりノーベル化学賞の話などもあります。
しかし、深海生物がらみの話が割りと多いのも確か。
ウナギとか発光生物とかの話は深海がらみになるし、3章はそのもの「深海にひそむもの」とがっつり深海生物の話もある。

だから、ここで紹介しているのは間違いではない。間違いではないのだ。

しかし、内容が充実しているのは良いことなのですが、文章多いし、掘り下げた内容になってるしで普段生物系の本とか何かしら簡単なものでも理工書のようなものを読む人じゃないと読んでる途中で挫折するか飽きそうな予感。
あと、内容は濃いですが当然その分色んな生物のことを知れるような広い内容ではないです。
狭く深く、ということですね。

それなので、深海に興味を持ったから~という理由で手に取る本じゃないです。
がっつり海の生物に興味を持ってますって人にオススメ。

ちなみに、ニュートンで高い高い騒いでたけど、こっちの2000円は妥当かちょっと高いくらいの印象。贔屓目だけど。




takarajima_sinkai.jpg


タイトル:こんな生き物見たことない! 「深海生物」大図鑑
刊行:2013年7月
価格:1200円(税抜き)

これまで紹介して来た本はどれも良い点があってそれなりに薦められたけど、

おう、別冊宝島。テメーはダメだ。

最初で紹介した深海探検と同じように生物紹介は「深海のフシギな生きもの」とか「深海のとっても変わった生きもの」の劣化版かつどこかで見た写真ばかりではあるけど、それなりに写真は綺麗だしその上大判なので見やすいし生物写真掲載に特化して内容絞れてるしで中々良いムックと思います。

思ってました。65ページまでは。



takarajima_sinkai_sirokuro.jpg

なんじゃこりゃあ!

この本、途中まではカラーなのにこのページを境に白黒のページとなって、実質半分は白黒のページになるんですよ!
しかも大切な頭足類のページの途中からとかもう、もう許すまじ。
この構成にしたやつは焼けた鉄板の上で土下座しても許されない。

ちなみに文章はないに等しい。最後辺りとか途中のコラム的なものにはあるけど、読んで面白いかって言われるとNO!です。メインじゃないんで良いかもですけど。


とまあ、こいつだけは許せないやつですね。値段相応なのかもしれないけど、それなら少し上げても良いからオールカラーにして欲しかった。本当に。
それであれば文章の面白くなさと少なさを考慮に入れても少しはオススメできるものだと思うんだけど・・・
とにかく白黒が許せない。タコの辺りから白黒にしてくれたのだけが許せない。





以上。
ということで、普段いっぱい深海関係の本買ってるよって人は「不思議の海」で、
あまり普段はそういう本読まないよーって人は「深海の世界」当たりがオススメかな。
気になったら手にとってみてくださいな。もう書店に並んでるかどうか怪しいけど!
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2013年12月03日 | | トラックバック:0 | コメント:6

「I am Tako ツボにはまるタコのふしぎ」に行きました

葛西臨海水族園で行われている「I am Tako ツボにはまるタコのふしぎ」という特設展を見にいきましたよ!

この展示は8月1日から行われており、もうこの「タコの特設展」という響きだけでご飯三杯にタコ一杯は食える人間としては、やってるという情報を仕入れたら直ぐ、それは直ぐに直行したかったんですが、納期が迫ったプログラマーにそんな権利はなかった為、こうして8月最終週の土曜日に行くハメになって今頃紹介をするハメにもなってます。

あまりに苛ついて会社辞めてやろうかと思ったわ。

とりあえず、タコの展示とは知ってはいるものの、実際どんな内容か知らないで行ったのですが、まあ、そのときは生体展示がほどほどに見れれば良いやくらいに考えていたのです。

どうせ葛西臨海水族園だからいつも通り良くも悪くも落ち着いてて地味な展j


ドーン


IamTako4.jpg

バーン


なんか思ってたのと違う。

どうやら生体展示をメインにしてくれるのではなくて、タコとは何ぞや、ということを紹介していく展示のようです。一応子供向けなのかな。夏休みだし。

しかし、だからと言ってがっかりすることはなく、写真を見てもらえれば分かる通りこれが大変気合が入っていて、

IamTako2.jpg

壁に埋め込まれてるタコの模型とか

IamTako5.jpg

エセレストランとか

IamTako31.jpg

タコの擬態&船とか

IamTako8.jpg

タコの秘事の絵とか周りとか

こういうしっかり作られたセットに割りと感動。
特にタコの絵が大変美しくて素晴らしいですが、これどっから持ってきたんでしょうね?
絵本とかから許可取って持ってきたのかなーと思ってるんですが、そんな本探してもないし、絵本にしては書き方が現実寄りだし、とにかく謎。

まさか水族館スタッフが頑張って・・・

もし本が出てるんなら誰か教えてください。買うから。本気で。


とまあ、こんな感じで展示の9割近くはこんな感じのセットです。

一応生体展示もありますが、

マダコは子どもたちの指を絡めとる仕事に従事して、

IamTako9.jpg
(分かりづらいけど子供の指を掴み疲れたマダコさんたち)

ゼブラオクトパスは、水槽の端っこに縮こまり、

残るはオオマルモンダコのみまともに見れるという状況だけが悲しい。

IamTako6.jpg
(オオマルモンダコ)

見れただけでもうれしいですけどね。オオマルモンダコ。これはカワイイ。そしてコワイ。フグ毒死ぬ。


ということで、見たいものとは少しずれてはいましたが、展示自体の気合の入りっぷりが楽しめたので良かったですよ。
どっから持ってきたの?ってくらい出来のいいセットがたまりません。
生体展示とか標本の展示とか以外はあまり興味のない人間ですが、たまにはこういうのも良いなと思えるほどでした。

ちなみに、この特設展は9月3日まで行われています。皆さん、これから足を運ぶと良いですよ。
でも書いてる時点で9月3日の深夜で、もう今日までってことになるんですけどね!ハハハ!

いつも紹介が遅くなるブログで申し訳ない。
まだ「え?今頃?」と言われるネタを持ってるので、これからもそんな感じです。
よろしくお願いします。

2013年09月03日 | 水族館 | トラックバック:0 | コメント:0

「深海魚ってどんな魚」レビュー

sinkaigyo_donna_top.jpg


タイトル:深海魚ってどんな魚 -驚きの形態から生息、利用-
著者:尼岡 邦夫
刊行:2013年5月
価格:3600円(税抜き)

・傾向バランス
啓蒙書―◯―――専門書
絵・写真――◯――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆★

◯この本について
「深海魚 -暗黒街のモンスターたち-」の続刊的位置にいる新作です。

前作である「深海魚」の方は図鑑的な完成度はかなり良く、個々の生物の説明も多くはないけどしっかりはしてるし、コラムも豊富、掲載されている写真も多いと、割りと至れり尽くせりな出来です。
しかしながら、専門的な話や用語などもちらほらあり、子供など知識がまだ浅いような人たちには難しかったらしいので、やさしい深海魚の本を書こうってことになり今回のこの本が作られた、らしいです。
この本の冒頭に書いてありました。なるほどなー。

というコンセプトの新作ではあるのですが、紹介している生物は前作とかなり被っています。写真も同じの使ってるものもいます。
構成も似通っていてぱっと見だと第2版かと思うくらいで、最初はただ単に前作をわかりやすく再構成しただけだと思っていました。

しかしちゃんと読めばこれはきっちり「前作とは別物の新刊である」と言えるほどの内容になっているのがわかるのです。

◯内容
ページに何匹もの深海魚の写真(一部イラスト)を詰めて、その一つ一つに簡単な解説文が付いているのは前作と一緒。今回は280種が掲載されているそうで、前作の260種を20種ほど上回ります。
前作では生物が特徴ごとに分類されて、その特徴ごとに章立てされていましたが、
今作は以下のようにざっくりした章立てになっています。

-------------------------
一章:謎だらけの深海魚
二章:深海魚の食事のマナー
三章:深海魚はどうやって見を守っているの?
四章:深海魚はどうやって子供を残すの?
五章:面白い深海魚
六章:深海魚の不思議な生活
七章:僕達の身近にいる深海魚
-------------------------

この章の中で更に特徴とかで項が分かれていて、項の冒頭にはその特徴に対するギミックの解説も多く盛り込まれている形ですね。
このギミックの解説辺りは前作にもありましたが、それよりも丁寧に解説されている印象。その代わりに個々の生物の解説がちょっと減ってるかなとも思います。

そして、読み進めていく途中にはクイズがあったり、自分で容姿から種名を調べるフローがあったりと軽い参加型コーナーも用意して理解を深めるための工夫も面白くて大変良いです。

特に「ムネエソやハダカイワシの分類フローで実際に種名を調べてみよう!」というわけがわからないほどマニアックなページが好き。


sinkaigyo_donna_naka.jpg


おそらく生きてるうちで使うことは全くないであろうフローだな!ハダカイワシに挑戦はしてみたものの、挫折。硬骨魚への興味が薄いのがいかんのか・・・それに標本の状態もアレってのもあるし(言い訳)
ムネエソ好きやハダカイワシ好きは涙と鼻水とよだれ垂らしながら喜ぶ代物なのかもしれません。

と、こういった作りから見るに「図鑑」然としていた前作に比べると今作は単純に「読み物」としての側面を強くしたような代物になっています。
更に文章は、多少専門用語は混じりますが誰でもわかりやすいような文章で読み進めやすく、一から最後まで読むのも苦にはならないでしょう。
このように、より広く、多くの人が最初から最後まで読めるように、そして理解できるようにというコンセプトがちゃんと伝わってくるのは良いですね!一本そういう芯が通ってる本はそれだけで良い本になる気がします。
逆にその辺りが曖昧だと、読み進めるうちに飽きたり、そもそも読んでてつまらなかったりする。・・・おい、「深海魚探検」、お前のことだ。

さて、もちろん難点もいくつか。

標本が相変わらずボロい!
わかってます、深海生物やわらかいやつ多いし、水揚げ時点でボロボロだったりでこうなるのはわかってます。
だけどボロい!しかしボロい!
それでも前作と比べると多少は綺麗なものが多いような、気がします。気が。
写真自体の解像度が全般的に上がってるようなので、クオリティは確実に上がってます。
でも状態がなぁ・・・と呟いてしまうのは、ないものねだりとわかってはいるものの、仕方のないことだと思います。絶対。

あとは、誰にでもわかりやすい文章というと耳触りが良い表現ですが、言い換えると多少児童向けな表現になってしまっています。文章量に比べて内容が少し薄い印象があって、おっさんとしては読み応えが減ってちょっと悲しい。
そもそも文章量自体が、前作よりも少ない気がするのもマイナスポイント。ここは読みやすさを優先させた結果でしょうか。

そして、冒頭で書きましたが前作と同じ魚かつ同じ写真のものがかなりあります。
流石に一新というのは難しかったか。前作を持っていてかつ読み込んだような人は割りとがっかりするポイントかもしれません。

最後に、肝心で重要な難点が、軟体生物が皆無。
いない。全くいない。頭足類はもちろん貝類もおらず、棘皮動物も刺胞動物も全くいない。深海「魚」だけの本なんですよ。これ。どうなってんの。イカとタコはどこ。
いや、「タイトル見てこい」とか「コンセプトは一つでまとまってたほうが良いとか言ってた奴がどの口」とか突っ込みどころはあるのはわかってるんですが、俺は軟体生物が好きなんだよ!何にでも軟体生物が欲しいの!ないものをねだりたいの!
俺と違って深海「魚」が好きですって人は逆に嬉しい要素です。


◯総評
前作と比べると、より面白く、よりわかりやすく、より読みやすくなった一品。
代償としては読み応えとか、詳しさなどがあるのは前述の通り。
狙い通り本当にわかりやすくターゲット層がわかれていて、

前作:生物系の専門書のようなものにあまり抵抗がない人
今作:深海生物が好きだけど、専門用語とかが多発するとついていけない人


という感じになってます。これから深海生物に触れていきたい人とか、難しすぎる言葉はわからないお子さんなんかにピッタリかと。

前作を持っていて、面白かったから今作を買おうかと思ってる人は、一度中身を確認して買ったほうがいいかもしれません。内容的に被っているものも多いですし、より初心者向きの書籍になってしまいますので、お眼鏡にかなわないかも。

とりあえず、次回作こそ軟体生物を期待します。深海性頭足類オンリーとかを頼みたい。是非に。

2013年07月04日 | | トラックバック:0 | コメント:0

「深海魚 -暗黒街のモンスターたち-」レビュー

sinkaigyo.jpg

タイトル: 深海魚 -暗黒街のモンスターたち-
著者:尼岡 邦夫
刊行:2009年3月
価格:3619円(税抜き)

・傾向バランス
啓蒙書――◯――専門書
絵・写真――◯――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆★

◯この本について
色々な深海生物の本が出ているにも関わらず、何故か少ない深海生物の「図鑑」。
子供向けとしては出されているものの、大人が読み耐えられるようなものはあまりありません。
この本は、数ある深海生物の本としては珍しいちゃんとした深海生物の「図鑑」です。

◯内容
一ページに何匹もの深海魚の写真(一部イラスト)を詰めて、その一つ一つに簡単な解説文が付いている、という「図鑑と言えばこういうのだよね」と言いたくなるスタンダードな構成です。
その為、掲載されている深海魚の種類は多く、その数や260種にものぼります。
子供の頃、意味もなく好きな図鑑を読んで過ごしてきて、まだその図鑑好きスピリッツが燃え尽きず、今深海魚が好きなあなた!これはあなたの為の本ですよ!

またこの本は全体的な構成も中々面白いのです。というのも、各深海魚を姿形などの特徴を元にして分類して、その分類ごとにまとめて載せているのです。恐らく、名前も知らない深海魚を探したい、というときにこの図鑑を紐解くことを想定しているんだろうと思います。
深海魚のTV番組を見るとき、お手元に置いてあればきっと役に立つ、かも。
また、個々の生物の解説文についても図鑑然としています。つまり必要十分な情報は載っているけど、あまり詳しさ求めるのは酷ってことです。それでも、この手の本にしては詳しく解説がされているといっていいです。
他にもコラムもあったりして割りと文章量は多めです。

さて、ここまでが良い点ですが、この本の最大の特徴でありがっかりポイントをあげましょう。
それは写真です。別に写真がピントがあってないとか、解像度が低いとかそんな問題ではないです。むしろ品質としては綺麗な方です。
しかし悲しいかな。全部標本の写真なのです。
しかも、かなりの数の深海魚がボロボロの状態の写真。何分、水揚げされてからの写真でただでさえ脆い奴が多い深海生物達なので、ウロコとかヒレが既にボロボロで、色も変色してしまっているものも多い。はっきり言って、「なにこれワケがわからない」って写真も結構あります。
水中で撮影がなされている深海生物は様々な問題からかなり少ないですし、図鑑的なものである以上できるだけ多くの深海魚の写真は載せたい、という点からこういう写真が中心になっている思われます。それは理解しているつもりなのですが、めくっている時点での残念さは拭えない。

残念といえば、軟体生物が一切載ってないのが残念すぎます。いや、タイトル自体「深海魚」ってなってるし、深海の軟体生物(ナマコ含む)は水揚されるとドロドロのぐちゃぐちゃになって悲惨の一言になるってのもわかってる。しかし!しかしだ!俺は軟体生物みたいのだ!ウワァァァン!


◯総評
写真は残念だけど、内容としては良い本です。特に紹介されている深海魚の数が多いのが大変良い。
構成も工夫されているし、解説もしっかりした内容かつコラムもあって文章量も文句なしとかなり好感が持てる本です。惜しむらくは重ね重ねになりますがやはり写真・・・もっと綺麗になれば・・・こうなってしまうのは仕方のない事と理解してますが、我儘な読者としてはしっかりした深海生物の姿を拝みたいのです。これが普通の図鑑の様に綺麗な姿だったら神棚にこの本飾ってた。きっと。
というわけで、この本は特に深海魚の知識を深めたい人にオススメ。次回作があるなら、どうにかして軟体生物をお願いしたいですね。どうするかはわからないが、どうにかして欲しい。お頼み申す。

2013年06月24日 | | トラックバック:0 | コメント:0

「AQUAZONE Open Water 知られざる深海世界」レビュー

aquazone_deepsea.jpg


安かったので買ってみました。その価格なんと300円。安い!だけど送料がかかって800円くらいになった!送料が高い!何か損した気分!いや、それでも安いんですけど!

ちなみにこの画像だと何が何だか良くわからないかもしれませんが、これは3D鑑賞ソフトです。

深海生物が!3Dで!尚且つグリグリと動く様を!パソコンで鑑賞できる素敵ソフト!
のはずだと思って買いました。いや、その通りではあったんですが、中々こう、出来が・・・


さて、改めて概略を説明しますとこれはAQUAZONE Open Waterという水中鑑賞ソフトのシリーズ物。
この深海生物のものだけではなく、川やサンゴ礁、アマゾンなどなど様々なパッケージが用意されています。
複数の環境のパッケージを買えば、相互間でのデータの共有ができるようにもなっている。つまり、深海パッケージにいるダイオウイカをアマゾンパッケージの環境で泳がせることができるんですね!凄い!アマゾンがピンチ!

このソフトで出来ることは、
・カメラを動かす
・餌をまいて生物を惹きつける
・表示されている生物の数を調整をする

以上!!

お世話とかしないといけないのかと思ってたらそんなことはない!
ただただ鑑賞するのが目的のソフトです。大変潔い。
潜ったり採取したり飼育したり鑑賞したり色々出来るけどそのすべての要素が面白く無いクソゲー大変残念なゲームである「ディープアクアリウム」も見習って欲しいですね!


ということで鑑賞だけがメインになってくるわけですが、そうなると気になるのはグラフィックです。
さあ、どうなっているかというと!


aqa_deep5.jpg

こうなってます。
実はちょっと古いソフトだったりするので、最近の3Dグラフィックと比べると辛いですが、それでも悪くないと思えるレベルです。
うむうむ。このオウムガイの3Dモデル見てるだけで余は満足じゃ。

ちなみに出てくる生物は全部で11種。

・リュウグウノツカイ
・ダイオウイカ
・チョウチンアンコウ
・フウセンウナギ
・シーラカンス
・キンメダイ
・オウムガイ
・コウモリダコ
・カブトクラゲ
・サクラエビ
・ホタルイカ

これだけいます。意外に多い。頭足類が多くて嬉しい限りですね!皆さん!

ステージも多少工夫してあって、真っ暗な環境下で、画面に移る範囲だけライトで照らし出されているような演出になっています。
ちゃんとオブジェクトとしてはチムニーもあるし、鯨の骨もあるし、まさに"いかにも"な深海ですね!

あとは適当にカメラを動かしながらボーっと眺めるもよし、一個体だけにカメラを追尾させる設定にしてボーっと眺めるもよし、餌撒きながらボーっと眺めるもよし、何もせずにボーっと眺めるもよし。
ゲームじゃないんで「楽しい」と思うことはまずないですが、深海生物を眺めるソフトとしては悪くないかもしれません。他にそんなのないですし。


しかしこのソフト、残念なところも多々ありまして・・・

まずはカメラ。鑑賞ソフトなのにカメラがダメ。
実はこのソフトの深海は、イメージとしてはドーム型の水槽になっています。その中心にカメラが配置されているような感じになっており、中心位置からカメラを動かすことは出来ないのです。
当然周りを見渡すような動きは可能ですが、奥の方に移動するような行為ができない。
これによって、生物を回りこんで眺めるという行為が全くできない状態になっています。

カメラを生物追尾モードにした所で一点から視点移動と拡大縮小を駆使して行うので、見たい角度に設定することは永遠にできないという欠陥を抱えています。
さらに、見ていた生物が岩の後ろに行ったら最後、非情な岩映像が目の前で繰り広げられるというエキサイティングカメラなのです。

そしてズームも限界があってですね・・・

aqa_deep2.jpg

普通ならこんな感じである程度はっきり見えるはずのダイオウイカ君も、


aqa_deep4.jpg

遠くに行けばこの有様。
しかも中々近くには来ないで、ひたすらに外周を回り続けるのでまともに見れる機会がレアという。
どうやらダイオウイカは何かにぶつかったら方向転換という行動規則のようだけど、
壁に向かって突進

方向転換で横に

環境がドーム型なので壁にそって動くためぶつかることがない
ということが平然とおきます。だから中々近くに来ない。本当に来ない。
良いんだよ!そういうレア感の演出は!もっと近くに来させるようにしてくれよ!


あと残念なのは動き。特にダイオウイカとコウモリダコなんですけど、ダイオウイカは上の写真の状態から足を若干ウゴウゴさせながら横にすっ飛んで行きます。コウモリダコは足を半分広げた状態でウゴウゴしながら横にスルスル動いていきます・・・
ダイオウイカはギリギリ許しますが、コウモリダコはフィギュアがうごめきながら移動してるようにしか見えないので、せめて足閉じさせて欲しい。
他の奴らは、基本的に動いてるんだか動いてないんだかよくわからないスローペースなのであまり気になりません。


あとエサね。
撒けば生物が寄ってくるんですが、

aqa_deep11.jpg

コワイ。

エビとオウムガイばかりが寄ってきます。しかもオウムガイはおよそオウムガイとは思えないスピードで餌に群がってくるので恐怖を覚えます。しかもぶつかり合ってグラフィック処理上の関係で他の個体に当たるだけでガクガク動くもんだから、コレは本当にオウムガイなのか?という疑問が膨れあがり、もう何を鑑賞してるのか、何を鑑賞したかったのかを深く考える必要に駆られること間違いなし。
ということで、餌がまともに機能しなくて使い道がありません。



まとめとしては、"深海生物の鑑賞ソフトというニッチな商品"というところに価値がある物だと思います。
中身は、本当にカメラが残念。動かせば動かすほど不満が出てきてしまいます。
しかし、動かさなければ実はさほど問題はないので、完全に固定カメラにしておいて往来する深海生物を眺める。というシンプルな使い方が最も良い使い方なのかもしれません。
スクリーンセイバーに使う分には文句はさほどないでしょう。

ちなみにこのソフトの発売は2007年。今から6年前というちょっと古めの品物だったりします。
AQUAZONEシリーズ自体、もう終ってしまっているようでまだ続いてたらもっとリアルだったり、カメラを自由に動かせたりするのかなと思ってしまいます。
ちょうど深海生物のブーム的なものが来ている気が多少するので、これを気にまた深海のゲームとかソフトとかでないかなぁと期待してしまいます。

2013年06月01日 | グッズ | トラックバック:0 | コメント:0

「深海魚探検」レビュー

sinkaitanken.jpg

タイトル:深海生物の謎
著者:ビーチテラス編
刊行:2010年10月
価格:1600円(税抜き)

・傾向バランス
啓蒙書◯――――専門書
絵・写真―◯―――文章

・オススメ度 ☆☆★★★

◯この本について
2009年に動画が公開されて、深海生物ファンだけでなく普段あまり生物に興味が無い人まで度肝を抜いた、デメギニス。
きっと大勢の人が、一体この頭は何なんだ!?口はどれなんだ!?これは鼻なのか!?この魚についてもっと知りたい!と思ったはず。

この一冊はなんと、そんな皆の願いをあまり叶えない、深海生物の写真集です。
表紙にドーンと載ってますが、別にデメギニスメインじゃないです。残念。
ただ、少しだけ他の生物より詳しく書いてありますので、頭とか口とか鼻とかの疑問くらいは解決してくれます。

あと、画像ではわからないですが、表紙はうっすらホログラム加工。文字のフォントと相まって児童書っぽくも見えますが、中身は割りと真面目。

◯内容
数ある深海生物の本の中でも多いと思われる深海生物の写真集です。特徴としては、深海生物がアップで写っている写真が多くて、
「綺麗で美しくもグロテスクな深海生物を見せたい」
ということが感じられるような構成です。深海-ABYSS-と同じ方向性の写真集ですね。

その意気や良しではあるのですが、肝心のその写真が何とも統一感がないのが非常に残念なのです。
水中での生体撮影。
標本での撮影。
動画からの切り取り。
この三つが混ぜこぜで載っているせいで、何だか綺麗な写真と綺麗なんだけど生物ボロボロな写真とか妙に画質が荒い写真とかがめくる度に入れ替わって目に入ってくるため、読んでてモヤモヤする何かが沸き上がってきます。
全体的に、
「スタッフが良さげな写真かき集めてきました!」
って感じが漂います。

そして本の最後辺りになると統一感のなさが遺憾なく発揮されてなんと、深海生物の写真ですらなくなります。ちょっと変わった海の生物の写真になります。
そのうちのひとつ、ニシキフウライウオでは開き直っているのか解説文が

タツノオトシゴなどの一種で、いわゆる深海の魚ではない。飛翔するドラゴンのように見える体は、色鮮やかに美しく彩られている。体調は10cm前後。ヒダのような突起物(皮弁)で全身を包まれ、ゆったりと浮遊するさまは優雅な竜宮の舞のようだ。


となっており、お前ちょっとこの本のタイトル見てこいやと言いたくなること請け合い。
この本のテーマとは一体何だったのか改めて考えたくなります。

ちなみに一つ一つの写真に説明文もついてますが、この手の本のお約束の様におまけレベルの説明文です。
あと、途中にコラムも少しだけ載っているのですが、正直なんでコレを挟んだのか理解ができない。
この本の構成テーマ自体が謎で、強いて言うなら「深海生物キモカッコカワイイだろ?」なのに、何故グレートバリアリーフの深海調査レポートを載せるのか。
何の脈絡無く出てくるし、内容も結局何が言いたいのかよくわからなくて「神経学的な面から科学のメスを深海に入れることによって、調査を進歩させるよー」的なことがぼんやり書いてあります。いらんだろこれ。

そしてどうしてもツッコミを入れたくなるのはダイオウイカのページ。
ダイオウイカのページは写真じゃなくてCGイラストなのですが、端の方に写真があります。

IMG_0404.jpg
(子供でもダイバーより大きい、と書いてある)

ダメだろ。


これニュウドウイカか何かだろ。ダイオウイカじゃないだろ。
昔ニュウドウイカの写真がダイオウイカの写真と間違われていたこともあるらしいのですが、2010年の出版物でこれはダメでしょ。イカ好きとして看過できない。
これで本当にダイオウイカだったら赤っ恥もいいところなんですが、これは違う自信がありますよ!
こんなん見たことも聞いたこともないわ!

◯総評
テーマが曖昧ってことはこういうことだ!と痛いほどに伝えてくれる本。これは写真集というより写真寄せ集め本という表現の方がニュアンスとしてしっくりきます。
写真一つ一つは悪くないもののはずなのに、色んな所からいろんな写真をより合わせるとこうも読み物として面白くなくなるのかと感心しますね。
ただ、読むに耐えないという感じではなく、一応読めるものだけどもうちょっと何とかならなかったのか、という感じの代物。
買ったら心の底から後悔するという程ではないです。
だけど、正直薦めない。

出版当時ですら既に深海-ABYSS-という出来の良い深海生物写真集が出ていたし、現在ではそれだけではなく他にも深海生物の写真集はあります。それも出来の良いものが。

そうなると、今この本を勧める理由が全くないと言わざるを得ません。
これを買うなら、コレクターズアイテムとして買べきな一品です。
ちなみに、コレクターズアイテムとして買うなら、保管には気をつけてください。表紙はこすれ傷に弱くて剥げやすいです。注意。

2013年04月08日 | | トラックバック:0 | コメント:2

チーバ君と学ぶ 深い海に暮らす生きものたちレポート

IMG_0338.jpg



ただいま、千葉県勝浦市にある「千葉県立中央博物館分館 海の博物館」というところで、

チーバ君と学ぶ 深い海に暮らす生きものたち

という企画展をやっています。
海の博物館は場所がチーバ君のケツの辺り


大きな地図で見る
(千葉県民以外用地図)


と千葉の北西辺りに住む者としてはちょっと遠いですが、俺も腐っても千葉県生息の深海好きの端くれ。
ここに行って、そして素晴らしさを皆に伝え、お客さんをわっさわっさと呼び寄せてあげなければならないと思うんですよ!


そんな思いを胸に秘め、早速行って写真を撮りまくってきました。
この写真をここに貼っつければそれはもう、他県からもお客さんが!


少しは増えたら良いな。
わっさわっさと増えるほどこんな弱小ブログに力はないです。微力ながら千葉県に利益があれば良いと思います。はい。


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(入り口)


さて、この企画展は海の博物館の企画展示室を使って行われています。
この企画展示室自体は、正直に言ってそれほど大きくはありません。

IMG_0348.jpg
(部屋の角からの写真。この写真から更に左がさっきの入り口です)

しかし!その分内容は結構濃いのです。

この企画展のメインの展示物としては

・標本
・パネル

と大変ありふれたものではあるのですが、一つ一つが丁寧に作られている、気がします。

特に標本。
正直素人目でしかないのですが、どれも綺麗に見えます。

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(画像をクリックして拡大して見ることを推奨)

今まで深海生物の標本はボロボロになっているものばかり見てきてたので、これが中々感動ものです。

そして、

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(ユウレイイカ&ホタルイカ)

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(アミダコ)

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(メンダコ)

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(ダイオウイカ)

この頭足類パラダイス。こんなにちゃんと綺麗に標本になるんですね。
特に、2番目のアミダコはその美しさから見るだけで涙が止めどなく溢れ出ること必死です。

今巷で大人気のメンダコもここです!ここにいます。
メンダコが見たい、メンダコが見たいと常につぶやいているような方々は、どこかの水族館で生体展示のタイミングを今か今かと目をギラつかせて待つまでもなく、千葉県の勝浦市まで来ると良いんですよ。5月6日までだったらいつでも見れますから。
突然死んだりしないという超安定性がこちらの売りです。もう死んでるので。

更には話題のダイオウイカの標本もあります。ダイオウイカとしてはちょっと小ぶりですけど、生のダイオウイカを見るチャンスですよ!口の辺りもバッチリ見れて、いかにダイオウイカのカラストンビが大きいかを確認もできます。
その他、気になるところがあればそれはもう舐めまわすように見ることができますよ。どうです?興奮するでしょう?


そして、チーバ君と共に学べるパネルも完備。

IMG_0361.jpg

解説もわかりやすいように作られていて、かつチーバ君の一言も頂けるという大変ありがたい仕様です。
千葉県での知名度も大変微妙な位置のチーバ君を、是非皆さんも覚えて帰ってもらいたいですね。

ちなみに、写真に写っているテレビはユウレイイカの生態映像です。大変地味ですが、大変地味に興奮します。
それにしても久々にブラウン管テレビを見た気が・・・

・・・今では希少かもしれないブラウン管テレビを見るチャンスですね。これを見たさにそれはもう人がわっさわっさと。



ちなみに、上で紹介した以外にも

・スクリーンでの深海生物映像の上映
・オオグソクムシの生体展示

などがあります。
映像は一応オリジナルっぽいです。勝浦とか館山とかの深海映像で、きっとここでしか観れません。きっと。

あと、頭足類の写真がいやに多いですがちゃんと他の深海生物もいます。むしろ、頭足類はかなり一部でしかないです。ご安心ください。



このように、小さいながら内容盛りだくさんの「チーバ君と学ぶ 深い海に暮らす生きものたち」は少し小さい展示室で行なってはいますが、十二分に楽しめる企画展になっています。
千葉県民の深海生物好きはもちろん、他県の深海生物好きの人も来てきっと後悔はしないはず。後悔しても責任は負いませんが、とにかくオススメです。
少なくとも、のぞいてみよう深海の不思議展」の10倍はオススメ。

といっても、千葉県に隣接していない県から「この企画展の為に行きます」という人には「お前正気か」と問いたくなるところは・・・
そういう人は近くに鴨川シーワールドもあるので、一緒に行くと良いと思います。

一応断っておきますが、海の博物館の回し者では一切ないです。一介の千葉県民です。
千葉県民としての宣伝業務です。よろしくお願いします。

2013年03月05日 | レポート | トラックバック:0 | コメント:0

葛西臨海水族園「深海ラボ」レポート

葛西臨海水族園で深海ラボなるものを開催すると聞き、
早速行って来ましたよ!

初めて聞くイベント名ですね!第一回目なのかな!どんなのだろう!ワクワクするね!
内容はというと、

葛西臨海水族園では、下記の3日間、「深海」をテーマにした特別ボトルウォッチング「深海ラボ」をおこないます。
 水槽に入った生きた生物やボトルに入った標本を目の前にして、深海や深海生物の特徴について水族園スタッフがわかりやすく解説します。普段なかなか見ることのない深海の生物を間近に観察できるチャンスです! ぜひご参加ください。

東京ズーネットより



葛西臨海水族園で、ボトルウォッチング・・・?
どこかで・・・

あ、これ、去年のボトルウォッチング「深海の生き物」の名前が変わった版だ。


IMG_0279.jpg

というわけで行って参りました、葛西臨海水族園の深海ラボ。

この企画自体はもう3回目でしょうか。

さて、この企画はボトルウォッチングの名の通りボトルに入った生物を観察するような企画。

IMG_0280.jpg

では、あまりないです。

どちらかと言うと、ボトルに入ってない生物が多く、それらに実際に触ることが出来ることが売りです。
上の画像のように、生状態のものがありこれらに触って皮膚の感触やその構造などを確かめることが出来るナイスなイベント。何故そのことをもっと押し出さないかが謎。

上の画像の生物を実際に触った感触などは正直前回と同じ感想なのでそちらを参照してください。
相変わらず硬骨魚にはほとんど触れてないです。すみません、どうしても興味がないんです。

そう!やっぱり興味があるって言ったらこっちですよ!

IMG_0284.jpg

ビバ頭足類。
今回はメンダコに加えてゴマフイカとホタルイカの仲間が生で展示されてます。
メンダコが相変わらず寒天状の何か。ネームプレートがなかったらスライム的なモンスターにも見える。

それよりも、ゴマフイカですよ!どんなやわらかさなんでs凍ってる・・・自然解凍がまだ出来てないままの展示でした。構わず触りましたけど。
とりあえず、黒い点々の発光器周りはいちごを触ったときのような凹凸感があり、皮膚下に埋まっているわけではないことを確認。色素胞がどうなっているかはさすがに確認できず。
ゴマフイカも片方の目が上を見るように特化した作りになってて、水晶体が黄色いです。非左右対称って何だかファンタジーですよね。そういうの好き。
ホタルイカの仲間はホタルイカっぽいです。終わり。

ちなみに、前回は魚臭さがこの展示物の前だけ漂ってたのですが、今回は無臭。
イカを触りたおしたあと手を拭くものが見当たらず、手がイカ臭いという色々最悪な事態になるかと思ったのですが、そんなこともなく。(その後ちゃんと洗いました)
何かしら匂い対策を施していたのでしょうか。そうであれば、グッジョブでしたね。特にイカの匂い的に。


さて、生モノの展示以外ももちろんあります。
今回は特にプラスティネーションされた標本が数多く展示されており、それを手にとって観察することが出来るようになっていました。

IMG_0287.jpg

手にとった感想?
あー、うん、ほら、プラスティネーションって軟体生物は出来ないじゃん?
俺はほら、軟体生物が好きじゃん?
触らないじゃん。


ちなみに、標本だけじゃなくて生体展示もあります。

IMG_0299.jpg

みんな大好きオオグソクムシ。奥は、何か蜘蛛みたいなカニがいましたよ。うん。名前忘れた。甲殻類とか覚えらんない。

そして全体的に言えることですが、展示物の前では解説員の方々がいらっしゃって細かく説明してくれます。

IMG_0296.jpg

ただ展示してあるだけでなく、ちゃんと解説員の人が配置されているのが良いですね!
それも一人や二人じゃなくて、10人前後はいましたからね。このイベントはこういうところが好印象です。わからなければ聞けるし、興味があったら解説も聞ける。至れり尽くせり。

この他にもスクリーンでの映像、加圧器、などなどの展示物があり、小さいイベントながらも非常に密度の高いものになっていました。

前回と比べてもより良くなったと素直に思いますね。
地味で、小さいイベントではありますが、この調子で回を重ねて、より良い企画になっていくことを願います。
そして、より頭足類の標本が増えることを願います。お願いします。

あと、水族園自体もっと頭足類増やしてください。マダコだけじゃ物足りません。お願いします。あと3種くらい頭足類増えたら年パス買うから。

2013年02月12日 | イベント | トラックバック:0 | コメント:0

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