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「深海世界」レビュー

DeepSeaWorld.jpg

タイトル:深海世界

著者:(記載なし)
刊行:2012年11月
価格:1400円(税抜き)
・傾向バランス
啓蒙書―◯―――専門書
絵・写真◯――――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆☆


◯この本について
つい数年前まで、深海生物の本なんて片手で数えられる程にしか出版されていませんでした。
ところがここ最近、技術の進歩などもあるせいでしょうか、深海生物の書籍が数多く出版されるようになりました。
その中でも多いのが、「深海生物の写真集」形態の書籍です。深海生物といえばその奇妙な造形!という印象はやはり強いですからね。ビジュアル面で楽しめるものが多く出版されるのもさもありなんです。
さて写真集と一言で言ってもその中でも多種多様。綺麗な写真を集めたやつだったり、標本の写真集だったり、とにかく雑多に集めたものだったり。
この本は、そんな「深海生物の写真集」「綺麗な写真を集めたやつ」のカテゴリーにばっちり属するものとなっています。


◯内容
ざっくりと「綺麗な深海生物の写真集」と書いてしまうと、それだけでもう書くことがほぼ無くなるような内容です。

載っている写真は背景が真っ黒の中に深海生物のアップ写真がメイン。たまに海中写真がある感じです。

DeepSeaWorld01.jpg
(サンプルより拝借)

全体の8割近くがこんな感じです。
生物とか、深海の環境についての文章は最低限に留められています。
「綺麗な深海生物の写真集」とは書きましたが、そんなカテゴリー内でも恐らく一番文字数が少なく、「写真集」としての機能に特化している本と言えます。
解説文に没頭することがないので、写真に集中できる、写真集として良い構成だと思います。若干情報少なすぎなところもありますが、全然許容範囲。
写真自体も解像度が低くて荒いようなものはほとんどなく、ちゃんと綺麗なものです。そして、この写真がどこから提供されているというと、そう!あの新江ノ島水族館・・・と撮影協力の欄には書いてあったりするのですが、実際には
Bluegreen Pictures  ・Image Quest Marine  ・アマナイメージズ
この辺りからが大半。
というか、生物の写真で新江ノ島水族館で撮影と書いてあるのはラブカの写真一枚のみなんですけどね。
それで撮影協力:新江ノ島水族館って書くのは中々度胸のある行為だと感服せざるを得ません。

生物の種類は約70種。総ページ数は90。ボリュームだけでいうと、ちょっと少ないかな?という印象もあります。
しかし、それで価格が1400円なので個人的にそこそこ安いと思っているのですが、一般的にはどうなんでしょうか?この辺りの金銭感覚が麻痺している恐れがあって判断がつきません!

そして、特筆すべき点として忘れてはならないのが、頭足類の多さ
約4分の1程度をイカとタコが占領するという素晴らしい生物チョイス。編集した奴は誰だ。褒めて使わす。
深海の頭足類好きにはたまらない編集で、めくるだけで興奮を抑えられない。
めくったらイカ、更にめくればタコ、めくるめく頭足類ワールド。4分の3でノイズが走りますが、まあ許しましょう。

◯総評
どこまで行こうとも「綺麗な深海生物の写真集」の一言で片付くことは前述の通り。
しかし、そのカテゴリーの中できっちり仕事をこなしてくれているのが好印象な一冊です。
あえてかどうかはわかりませんが、少ない情報量にすることでそれが写真閲覧の邪魔にもならず、深海生物を良く知らない人でもきっと読んで楽しめる良い構成です。
知識を得ようとしてこの本を買うとがっかりすると思いますが、深海生物が見たいという理由で買うならこの本の購入はきっと後悔しない買い物になるはずです。
他の本に載ってない写真も多いので、今までに深海生物の写真集系の本を買った人にもオススメ。
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2012年12月03日 | | トラックバック:0 | コメント:2

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