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潜水調査船が観た深海生物

01787.jpg

(東海大学出版から画像を失敬してます)

これ買っちゃいました。約7000円

上の画像みたいに表紙に見えるものは、本体を入れるための箱です。図鑑好きの人にはおなじみの。

本体のサイズはB5のハードカバー。ハードカバーは良いですね。寝そべりながら読むにはやはりハードカバーです。


さて、内容は大きく7つに分かれていて、それぞれ

1部…深海生物をとりまく環境と研究
2部…化学合成生物群集の分布と特徴
3部…化学合成生物群集:ベントス・ネクトン
4部…光合成に依存した深海生物群集:ベントス
5部…中・深層生物群集:プランクトン・ネクトン
6部…深海調査船が見た深海動物の基礎分類学
7部…深海生物研究に使われる有人潜水調査船

となっています。

1部はそのまま、「深海」という環境についてですね。

先日出た、「深海の不思議」も深海という環境を中心にした本でしたが、その本よりもっと突っ込んだ内容となっています。

そのため、ある程度知識があることが前提になっている文ですので、「深海の不思議」で予習しておくと悪くないかもしれません。多分これでも知識が全然足りないでしょうけど。

特に化学関係は文系人間にはさっぱりです。化学式見ただけで頭が痛くなりそうです。

一応、多くの人に分かってもらえるように書いてあるように感じられますが、基礎がないと分からない単語が唐突に出てきますので、初心者は要注意。初心者がこの本買うかどうかは置いておいて。

正直、読むのがだるいなら飛ばしてもかまわな(以下略)


2部は化学合成生物の群集の紹介ですね。個体ではなく、あくまで群集の。

この群集は○○で発見されて、ここは××という環境になっている~

とかそんな感じですね。

ちなみに、化学合成生物ってのは化学合成で生きている生物達。・・・・そのままですね。

要するに熱水とかが吹き出ているところに住んでいて、熱水に含まれるメタンとか硫化水素とかを糧に生きているやつらです。彼らは本来エネルギーにならないものを化学合成によってエネルギーにし、日々細々と暮らしているのです。


さて、3部からが本番です。1部2部すっ飛ばしてここから読み始めても問題ありません。

そう、ここからは皆さんお待ちかね個別の深海生物の解説です。

しかもふんだんに写真を使って!図鑑風に!

有名なやつから名前すらついてないやつまで載っており、

「とにかく写真、映像があるやつ」なら大抵は載せているんじゃないかと思わせます。

逆に写真、映像がないやつは載ってないです。ダイオウイカとか。

ダイオウイカは一応、写真に撮られた事はありましたが、ほとんど足だけでしたからね・・・鮮明とは言い難かったし。映像も撮れましたが、海面に出たやつ・・・というわけで載ってません。

というか、調査の際に撮れたものしか載ってないのかもしれません。まだパラパラとしか読んでないのでわかりませんが、シーラカンスとかラブカとかがないところをみると恐らくそうです。

・・・ああ、だからタイトルが「潜水調査船が観た深海生物」なのか。深海全部はカバーしてませんよと。納得。

しかし、それを抜きにしても十分価値のある資料です。何しろ、3,4,5部は全部生物解説、つまり図鑑ですから。

あわせると290ページ。ちなみに本全体の総ページは487ページです。索引含めて。

なんと半分以上は図鑑。しかも解説される生物は全て写真つき。ほとんど3~5部が本体みたいなもんですね。他はおまけで。(言い過ぎ)

しんかい6500だけでも1000回以上は潜水しているだけはあり、かなりの数の写真があります。

見ているだけで昂奮してきます。

そうなると、有名なラブカとかシーラカンスとかダイオウイカとかが載ってなくても、別に気にならなくなってきます。正直、他の本で見れるし。

ちなみに、解説はそこまで詳しくは載ってません。詳しく載せるほどの情報がまだないってのが多いんでしょうけど。(たまに詳しく解説されているやつもいます。)


6部は、分類学です。なんとか動物門なんとか綱ってやつです。

冒頭に

潜水調査船によって観察される深海生物は肉眼的サイズの表在性ベントスと、漂泳性のプランクトンおよびネクトンに限られる。本稿は従って動物全門の解説ではなく、観察される大型動物の外部形態と生態的特長を重点的に述べる。



とある通り、海で、更に肉眼で観察できる動物門の解説ですね。

この解説は「深海の頭足綱は~」といったものではありません。あくまで、頭足綱なら頭足綱全体の話が中心です。

ここではイラストを使った断面図を用いられてます。


7部は潜水調査船、無人探査機の解説。

基本的に世界の潜水調査船、無人探査機の紹介だけです。ここでも写真が結構使われているので、調査船、探査機フェチの人にはたまらないと思います。多分。



深海の環境の解説、深海生物の解説、深海を調査する機器の解説。全てが入っているという中々に豪華な本で、まさに深海関連の本の決定版といえる内容となっています。

環境の解説は一般の書店に普通に並ぶような本とは違い、かなり突っ込んだところまで解説されており、知識を更に深めるのに役に立ちます。

さらに、図鑑部分は写真が豊富で眺めるだけでも十分楽しめ、解説を読めば更に楽しめるという非常に良い本となっています。

しかし、タイトルの「潜水調査船が観た深海生物」の名の通り、基本的に潜水調査船が調査したことが中心に語られます。

つまり、「深海」のありとあらゆる情報をかき集めた本ではないので、そこは正直がっかりしてしまいました。まあ、タイトル通りなので過剰に期待した俺がアホなんですけど。

それと、こういう総合的な本の宿命なのですが、深海生物学の本としては中途半端です。その生物がどういう機能を持っていて、それがどういう効果をもたらすのか。といった事はほとんど書かれていません。

もちろん、わからないことが多いので書けない、というのはあるのでしょうが、それにしても少なすぎます。

図鑑として優秀なので、割り切って読むしかないですね。


色々書きましたが、読んでいて非常に面白い本には変わりありません。特に、写真を使った深海生物の図鑑は俺が知る限りではこれだけなので、それだけでも十分すぎるほど価値があります。

これで7000円は安・・・くはないですが、それだけの価値は確実にあります。

深海生物が好きだ!って人は買って損はありません。絶対に。




生物学については「深海の生物学」を読んだ方が良いですね。こちらは非常に詳しく解説されているので。その代わり、ビジュアルには乏しいので、この「潜水調査船~」を見ながら読むと良いかもしれません。

2008年03月24日 | | トラックバック:0 | コメント:2

コメント

おおっ!先を越された!
そうですかー、決定版ですかー.
う~ん、7000円 7000円・・・.う~ん.
カミさんには言えないなぁ.こっそりamazonで買って、
勤務先に配送してもらって、こっそり持ち帰って、こっそり読んで・・・.
・・・それってエロ本と同じ扱いじゃないか!
そうか、深海生物はエロなのか(いや、どちらかというとグロだな)

う~ん、もうちょっとだけ考えよう(なんてこと言ってる間に売り切れなんてことないよね)

2008年03月24日 | URL | トースケ #- | 編集

エロ本と同じって・・・

普通エロ本は勤務先に配送したりはしません!!
奥さんの信用の代わりに、社会の信用が粉々になってしまいます。
あと、深海生物はエロです。興奮するという点において。

売り切れはないと思いますよー。
何せこういう本ですし・・・
それに、アマゾンで品切れになったら、お近くの書店で取り寄せれば良いのです。
場所によっては注文して3日で着たりしますよ。
はずれの場所だと1週間は最低見てもらいますが・・・

2008年03月26日 | URL | なんたい #yoUxGug6 | 編集


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