というわけで本日は
深海生物大図鑑のご紹介です。

(PHP研究所より拝借)
この本を一言で表すなら
深海入門書(子供向け)です。良い大人とか、深海大好きで本もいっぱい持ってるぜって人には向いてません。
ターゲットとしては、深海生物とかに興味がある小学校高学年~中学生くらいではないでしょうか。
そう、小学中学のときに見た動物図鑑って感じですね。情報量は少ないものの、子供でもわかるような工夫がなされている本です。
内容の構成としては
第1章で深海の基礎知識
第2章でそこに住んでいる深海生物の知識
第3章でコロニーを作る深海生物の知識
第4章で深海調査の知識
という形になっていて、何も知らない状態からでも分かるような構成になってますね。
他の深海入門書でも同じような構成になっていることを考えると、この構成がスタンダードなのかなと思います。
さて、その中でも肝心な深海生物たちの紹介はどうなっているかと言いますと、
写真!
深海生物ファンならどこかで見た事が必ずある写真をふんだんに使用!説明文!分かりやすいよう情報は絞りに絞って紹介!
種類!深海生物ファンなら一度はどこかで説明文くらいは読んだことがあるだろう、メジャーな生物たちを約60種ほど掲載!
俺のような深海生物が既に好きで、資料を買いあさっているような人間にはがっかりもんです。
特に俺は深海生物関連を買うときは新しい写真とかを楽しみにしてたりするので、過去にどこかで使われたことがある写真ばかりが載っていたときは心の底よりがっかりさせていただきました。
基礎知識のところは他の本で勉強済みです。
調査の知識も他の本で勉強済みです。
今まで買った深海生物関連の中で1番がっかりしたかなぁ。今回は。
そもそも、俺がこの本をろくすっぽ中身を見ないで「わーいしんかいのほんだー」って言いながら買ったのが間違いなんですけどね。
頭の悪さは中学生並なので、ターゲット層には合っているのかもしれません。
しかし、この深海生物大図鑑。今まで見てきた深海生物本の中でも、1位2位を争うほどわかりやすく深海について書かれています。
漢字にはルビが全て振られていますし、難しい言葉使いもぱっと見た感じではありません。こういう工夫のところから「子供に読んでもらおう」という気遣いを感じられるのは良いですね。
こういうところを考慮すると、この本はやはりお子様に買ってあげるのが一番ではないかと。少なくともいい歳した大人が自分のために買う本じゃないね!
今から子供を深海生物好きに染め上げて、将来的に深海の話で一杯飲もうと思っているあなた!
あなたにこそぴったりな本ですよ!
俺も自分の子供が出来たら絵本の代わりにこの本を使って英才教育を施しますよ。将来が楽しみだ!
その前に俺に子供が出来るような将来が本当に待っているのかが不安です。
2009年05月08日 | 本 | トラックバック:0 | コメント:0