スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | トラックバック:- | コメント:-

「深海魚探検」レビュー

sinkaitanken.jpg

タイトル:深海生物の謎
著者:ビーチテラス編
刊行:2010年10月
価格:1600円(税抜き)

・傾向バランス
啓蒙書◯――――専門書
絵・写真―◯―――文章

・オススメ度 ☆☆★★★

◯この本について
2009年に動画が公開されて、深海生物ファンだけでなく普段あまり生物に興味が無い人まで度肝を抜いた、デメギニス。
きっと大勢の人が、一体この頭は何なんだ!?口はどれなんだ!?これは鼻なのか!?この魚についてもっと知りたい!と思ったはず。

この一冊はなんと、そんな皆の願いをあまり叶えない、深海生物の写真集です。
表紙にドーンと載ってますが、別にデメギニスメインじゃないです。残念。
ただ、少しだけ他の生物より詳しく書いてありますので、頭とか口とか鼻とかの疑問くらいは解決してくれます。

あと、画像ではわからないですが、表紙はうっすらホログラム加工。文字のフォントと相まって児童書っぽくも見えますが、中身は割りと真面目。

◯内容
数ある深海生物の本の中でも多いと思われる深海生物の写真集です。特徴としては、深海生物がアップで写っている写真が多くて、
「綺麗で美しくもグロテスクな深海生物を見せたい」
ということが感じられるような構成です。深海-ABYSS-と同じ方向性の写真集ですね。

その意気や良しではあるのですが、肝心のその写真が何とも統一感がないのが非常に残念なのです。
水中での生体撮影。
標本での撮影。
動画からの切り取り。
この三つが混ぜこぜで載っているせいで、何だか綺麗な写真と綺麗なんだけど生物ボロボロな写真とか妙に画質が荒い写真とかがめくる度に入れ替わって目に入ってくるため、読んでてモヤモヤする何かが沸き上がってきます。
全体的に、
「スタッフが良さげな写真かき集めてきました!」
って感じが漂います。

そして本の最後辺りになると統一感のなさが遺憾なく発揮されてなんと、深海生物の写真ですらなくなります。ちょっと変わった海の生物の写真になります。
そのうちのひとつ、ニシキフウライウオでは開き直っているのか解説文が

タツノオトシゴなどの一種で、いわゆる深海の魚ではない。飛翔するドラゴンのように見える体は、色鮮やかに美しく彩られている。体調は10cm前後。ヒダのような突起物(皮弁)で全身を包まれ、ゆったりと浮遊するさまは優雅な竜宮の舞のようだ。


となっており、お前ちょっとこの本のタイトル見てこいやと言いたくなること請け合い。
この本のテーマとは一体何だったのか改めて考えたくなります。

ちなみに一つ一つの写真に説明文もついてますが、この手の本のお約束の様におまけレベルの説明文です。
あと、途中にコラムも少しだけ載っているのですが、正直なんでコレを挟んだのか理解ができない。
この本の構成テーマ自体が謎で、強いて言うなら「深海生物キモカッコカワイイだろ?」なのに、何故グレートバリアリーフの深海調査レポートを載せるのか。
何の脈絡無く出てくるし、内容も結局何が言いたいのかよくわからなくて「神経学的な面から科学のメスを深海に入れることによって、調査を進歩させるよー」的なことがぼんやり書いてあります。いらんだろこれ。

そしてどうしてもツッコミを入れたくなるのはダイオウイカのページ。
ダイオウイカのページは写真じゃなくてCGイラストなのですが、端の方に写真があります。

IMG_0404.jpg
(子供でもダイバーより大きい、と書いてある)

ダメだろ。


これニュウドウイカか何かだろ。ダイオウイカじゃないだろ。
昔ニュウドウイカの写真がダイオウイカの写真と間違われていたこともあるらしいのですが、2010年の出版物でこれはダメでしょ。イカ好きとして看過できない。
これで本当にダイオウイカだったら赤っ恥もいいところなんですが、これは違う自信がありますよ!
こんなん見たことも聞いたこともないわ!

◯総評
テーマが曖昧ってことはこういうことだ!と痛いほどに伝えてくれる本。これは写真集というより写真寄せ集め本という表現の方がニュアンスとしてしっくりきます。
写真一つ一つは悪くないもののはずなのに、色んな所からいろんな写真をより合わせるとこうも読み物として面白くなくなるのかと感心しますね。
ただ、読むに耐えないという感じではなく、一応読めるものだけどもうちょっと何とかならなかったのか、という感じの代物。
買ったら心の底から後悔するという程ではないです。
だけど、正直薦めない。

出版当時ですら既に深海-ABYSS-という出来の良い深海生物写真集が出ていたし、現在ではそれだけではなく他にも深海生物の写真集はあります。それも出来の良いものが。

そうなると、今この本を勧める理由が全くないと言わざるを得ません。
これを買うなら、コレクターズアイテムとして買べきな一品です。
ちなみに、コレクターズアイテムとして買うなら、保管には気をつけてください。表紙はこすれ傷に弱くて剥げやすいです。注意。

2013年04月08日 | | トラックバック:0 | コメント:2

コメント

ヤッホー.お久しぶり.
NHKでこんなことをするそうですよ.
http://www.deep-sea.jp/

もうご存じだとは思いますが、念のため.

2013年05月29日 | URL | トースケ #- | 編集

お久しぶりです!
いつも通り更新が少なくてすみません!
精進します!いつも言ってる気がしますが!

その企画展、もちろん行きますよー。前売り買ってしまいました。
ただ、やっぱり混みそうなのが難点ですね・・・
邪魔されずに静かにうっとりと眺めていたい派なので、平日に休み取って行きたいもんですね。

2013年06月01日 | URL | なんたい #yoUxGug6 | 編集


コメントの投稿







管理者にだけ公開する


トラックバック

トラックバックURL
http://aplysia.blog67.fc2.com/tb.php/679-6faea97f

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。