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「深海魚 -暗黒街のモンスターたち-」レビュー

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タイトル: 深海魚 -暗黒街のモンスターたち-
著者:尼岡 邦夫
刊行:2009年3月
価格:3619円(税抜き)

・傾向バランス
啓蒙書――◯――専門書
絵・写真――◯――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆★

◯この本について
色々な深海生物の本が出ているにも関わらず、何故か少ない深海生物の「図鑑」。
子供向けとしては出されているものの、大人が読み耐えられるようなものはあまりありません。
この本は、数ある深海生物の本としては珍しいちゃんとした深海生物の「図鑑」です。

◯内容
一ページに何匹もの深海魚の写真(一部イラスト)を詰めて、その一つ一つに簡単な解説文が付いている、という「図鑑と言えばこういうのだよね」と言いたくなるスタンダードな構成です。
その為、掲載されている深海魚の種類は多く、その数や260種にものぼります。
子供の頃、意味もなく好きな図鑑を読んで過ごしてきて、まだその図鑑好きスピリッツが燃え尽きず、今深海魚が好きなあなた!これはあなたの為の本ですよ!

またこの本は全体的な構成も中々面白いのです。というのも、各深海魚を姿形などの特徴を元にして分類して、その分類ごとにまとめて載せているのです。恐らく、名前も知らない深海魚を探したい、というときにこの図鑑を紐解くことを想定しているんだろうと思います。
深海魚のTV番組を見るとき、お手元に置いてあればきっと役に立つ、かも。
また、個々の生物の解説文についても図鑑然としています。つまり必要十分な情報は載っているけど、あまり詳しさ求めるのは酷ってことです。それでも、この手の本にしては詳しく解説がされているといっていいです。
他にもコラムもあったりして割りと文章量は多めです。

さて、ここまでが良い点ですが、この本の最大の特徴でありがっかりポイントをあげましょう。
それは写真です。別に写真がピントがあってないとか、解像度が低いとかそんな問題ではないです。むしろ品質としては綺麗な方です。
しかし悲しいかな。全部標本の写真なのです。
しかも、かなりの数の深海魚がボロボロの状態の写真。何分、水揚げされてからの写真でただでさえ脆い奴が多い深海生物達なので、ウロコとかヒレが既にボロボロで、色も変色してしまっているものも多い。はっきり言って、「なにこれワケがわからない」って写真も結構あります。
水中で撮影がなされている深海生物は様々な問題からかなり少ないですし、図鑑的なものである以上できるだけ多くの深海魚の写真は載せたい、という点からこういう写真が中心になっている思われます。それは理解しているつもりなのですが、めくっている時点での残念さは拭えない。

残念といえば、軟体生物が一切載ってないのが残念すぎます。いや、タイトル自体「深海魚」ってなってるし、深海の軟体生物(ナマコ含む)は水揚されるとドロドロのぐちゃぐちゃになって悲惨の一言になるってのもわかってる。しかし!しかしだ!俺は軟体生物みたいのだ!ウワァァァン!


◯総評
写真は残念だけど、内容としては良い本です。特に紹介されている深海魚の数が多いのが大変良い。
構成も工夫されているし、解説もしっかりした内容かつコラムもあって文章量も文句なしとかなり好感が持てる本です。惜しむらくは重ね重ねになりますがやはり写真・・・もっと綺麗になれば・・・こうなってしまうのは仕方のない事と理解してますが、我儘な読者としてはしっかりした深海生物の姿を拝みたいのです。これが普通の図鑑の様に綺麗な姿だったら神棚にこの本飾ってた。きっと。
というわけで、この本は特に深海魚の知識を深めたい人にオススメ。次回作があるなら、どうにかして軟体生物をお願いしたいですね。どうするかはわからないが、どうにかして欲しい。お頼み申す。

2013年06月24日 | | トラックバック:0 | コメント:0

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