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「ミョ~な深海生物大百科」レビュー

myo-nasinkai.jpg

著者:川崎悟司
出版社:廣済堂出版
刊行:2011年12月
価格:580円(税込)

・傾向バランス
啓蒙書―◯―――専門書
絵・写真――◯――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆★


◯この本について
みなさんコンビニには行きますか?行ってますよね、そうですよね。
ではそのコンビニの、わりと大きくスペースを取っている雑誌コーナーの端っこにある、カバーがない本、いわゆるペーパーバックと呼ばれるものを手に取ったりするでしょうか。
海外では特別なものではなく普通に取り扱われる形式みたいですが、日本ではコンビニ以外ではあまりお目にかかれないレアな本、ペーパーバック。
特徴としては、コンビニにあるので手に取りやすい、そして何と言っても安いといったところでしょうか。
しかし、ターゲット層が普段本を積極的に読まない人を含んでいたり、低価格であることが逆に仇となって内容的には残念としか言いようがない本が多いのも特徴だったりします。(個人的意見です、一応)

そんな書籍の地雷原に設置してあるこの深海生物の本。このいかにも「コンビニのペーパーバックですッ!!」って感じの表紙がたまりません。海の生物×水着という定番な絵のはずなのに、この湧き上がる完全なるミスマッチ感は賞賛されても良いと思います。
というわけで、表紙からは見えてる地雷な感じがしてきますが、深海生物と名のつくものであればとりあえず爆死してから後先考えるタイプの人間なので購入。しかし、読んでみると意外にもこれが中々馬鹿にできないものシロモノなのでした。


◯構成
一般的な生物のイラスト+その解説文の構成です。ほぼイラストと文で使っているスペースは半々くらいです。深海生物の本、というか生物系の啓蒙書の一般的なスタイルな感じですね。そして、なんとオールカラーです。フルプライスなお値段でイラストメインの本のくせに白黒が大半とかいう本もあるので、これは嬉しいですね。
サンプルちっくなものがないので本の内容を画像で出してしまいますが、こんな感じです。

IMG_1657.jpg
(見づらいのは俺なりの配慮です。怒られたら消します。光の速さで消します。俺は鶏の心臓で動いてるのです)

文章自体はかなり良いと思います。しっかりその生物の特徴を捉えて、その説明が入ってます。ただ、スペースの関係で若干の説明不足なところがあるように感じるのが少し残念なところでしょうか。といっても、細かい話なので大したことはないのですが。
また、深海という環境についてはほぼ全くと言っていいほど触れず、生物だけに焦点を当てています。説明不足感があるのはそこが原因ではあるのですが、そういう割り切りっぷりは嫌いじゃないです。生物の説明で深海の環境の説明がたまーに入ってたりするので、2,3回読めば何となく、そしておぼろげに深海という環境もわかるんじゃないですかね。うん、多分。

全体的な構成としては7章に分けられていて、それぞれ

・ミョ~な形の深海生物
・ミョ~な顔の深海生物
・ミョ~な行動の深海生物
・どデカイ深海生物
・ミョ~にヤバい深海生物
・ミョ~にカワイイ深海生物
・深海に追いやられた生きた化石

となってるんですが、タイトルの統一感の中途半端さがたまりません。無理矢理でもいいから2つくらい統一した名前つけてあげてください。
それはともかく、生物の紹介順はこんな感じで特徴(?)で分けられている感じですね。分類とか、深度とかでソートしてもらえると助かるんですが、何かを探すときは巻末の索引使えって話みたいです。
あと、ミョ~にヤバい深海生物がヤバいです。マジヤバいですよ。何がヤバいのかよくわからないのがヤバい。明らかに他の章に入れられなかったのを集めましたって感じがヤバい。

あとは、大きな生物の紹介になると水着のお姉さんが大きさの比較対象として出てくるので嬉しい人は嬉しい・・・のか・・・?
分かりやすいといえばわかりやすいですが、え?お姉さんである意味は?あと表紙もそうだったけど、何でしょうか、この違和感。誰か説明してください。


◯載っている生物の種類
深海生物といえば?といろんな人に聞いて回ったら、こいつらが挙がってきた。という感じすら受けるくらい、ポピュラーな深海生物のチョイスです。この辺りはすごく啓蒙書っぽいですね。シーラカンスとオウムガイが深海生物として紹介されている本を久々に読んだ気がします。この二つの生物は有名すぎて単品で本になったりするせいか、あまりこういう深海生物総合本に載らない気がするんですよね。
あとは、すごく数が多いです。表紙の通り、100種類ちゃんといます。すごい。
ただし、もちろんマイナーな種類はほとんどいないので、深海生物の本とか情報とか仕入れすぎて目が肥えた人はちょっといまいちかもしれませんね。
深海生物をイメージなどでしか知らない、というのであればこれ以上のチョイスはないってレベルのチョイスです。


◯総評
正直コンビニのペーパーバックをなめていました。前にこれとは別の深海生物もののペーパーバックを読んだときは、吐き気をもよおすほどのつまらなさだったから、今回もそんな感じかと思っていたら大間違い。
・オールカラー
・ちゃんとした説明文
・100種類の紹介
・580円(税込)
というハイパースペックということに驚きました。
正直に言うと俺的には物足りない感じはしますが、普段あまり触れない人、これからちょっと触れていきたい人、など知識がない人に素直におすすめできます。安いし。謎の水着のお姉さんがダメって言われたら何も言い返せませんけど。
既に詳しい知識を持ってる人は、色々再確認用とか暇つぶし用とかに買っても良いんじゃないでしょうか。安いし。責任はとりませんけど。

ちなみに、全国のセブンイレブンで売ってるらしいです。

2012年01月10日 | | トラックバック:0 | コメント:2

「深海生物のひみつ」レビュー

ISBN978-4-569-79899-8.gif

著者:北村雄一
出版社:PHP研究所
刊行:2011年9月
価格:1400円(税抜き)



・傾向バランス
啓蒙書――◯――専門書
絵・写真――◯――文章

・オススメ度 ☆☆☆☆☆


◯この本について
皆さんは深海生物の本を何かしら読んだことがあるでしょうか?
読んだことある人は気づいているかもしれないですが、深海の「海中の写真」は見る機会が少ないです。もちろん全くないわけではありません。しかしその写真は不鮮明だったり、うまく捉えられていなかったり、種類が限られているはず。
それは、技術の発展した今でも深海生物の写真を撮ることは難しいからなのです。だから、我々が歯ぎしりをしながら深海生物の海中写真を欲した所で存在自体がないので歯ぎしりで歯をすり減らすことしかできません。

では、海中の写真の代わりに採取されたあとの写真はどうでしょうか。これは鮮明で、数も多いですが、中々どうして残念ながら非常に見苦しい。
深海魚―暗黒街のモンスターたち―」という本はまさにその採取された深海魚の写真を多く載せている本なので、機会があれば手にとって見てください。そこに載っている魚たちは、鱗が剥がれ、ヒレは欠け、色が変色しているものばかりです。そのため我々が歯ぎしりをしながら欲している奇妙で美しい深海生物の姿は、そこにはありません。
また、この標本の写真には大きな問題があります。大変大きな問題です。そう、私の愛して止まない軟体生物は標本写真にならないんですよ!深海性のイカやタコ、クラゲ、ナマコなどは体の大半が水分のため、海の中から上がった途端、その柔らかい体は重力に押しつぶされ、まさに「やわらかいなにか」と化す運命にあるのです。そのため、写真を撮った所で無意味なので、悲しいことに標本写真はほとんどないのです。

前置きが長くなりましたが、この本はそんな我々の「深海生物を綺麗な姿で見たい!」という願望を叶えてくれるナイスな一冊なのです。だたし、写真ではなくイラストという形で叶えてくれます。
イラストかよ、と残念に思うなかれ。確かに写真は鮮明な形で生物を写しだしてくれますが、その姿は彼らの動きに制御されるところがあります。
しかしイラストであれば、その特徴的な姿も、特異な機能を使う様子も思いのままに写せるではないですか!そもそも写真が少ない漆黒の世界である深海では、なおさらイラストの特徴が活きてくるというものです。
あまつさえ、その生物の解説までついてくるのだから、いたれり尽くせりな本と言えましょう。

◯構成
この本は基本的に、生物のイラスト+その解説文の構成で書かれています。イラストと文の量は半々か、ちょっと文のほうが多いくらいですかね。深海生物の本としては一般的なスタイルだと思います。何が一般的かは説明しづらいですが。

イラストについては、その生物の機能的な特徴がわかりやすいように描かれています。その上で、絵に矢印のような形で「ここはこういう機能です」というような解説がはさんでいるので、その生物の特徴を捉えやすくなっている点が好印象。
また、フルカラーなので載っている生物すべてを色付で見ることができるようになっているのは大変うれしい。イラストものの本は大体白黒であったりして、色がわからないことが多いのです。

解説の文章はこの手の本にしては詳しい解説が載っています。ただし、一つの生物について深く掘り下げるようなものではないので、専門性自体はやや薄い感じを受けます。といっても素人には必要十分な情報量なんですけどね。
また、深海の環境に関しての説明はほとんどないです。一応そのような予備知識が乏しくてもわかるように書かれているようには思えますが、少しくらいの知識はないとわからないところもあるかもしれません。それに、学名や分類の話がポツポツと出てくるので、そういう話題を目にしてもフリーズしないくらいの知識は必要です。
そう考えると、ターゲットとしてはすでに深海生物に興味を持っていて、調べたりすることがあるような人が中心なのかもしれないですね。

◯載っている生物の種類
イカとタコとワニトカゲギスたちが載ってます。以上。

と言いたくなるほど多いです。この本の8割方はこいつらの紹介で埋まると言っても過言では全くありません。
とは言っても実際にはそれ以外の生物も載っているのでご安心を。
選別の基準としては、面白い特徴を持っているものが中心に選ばれているのでしょうか。そこそこマニアックな種が多い。
学名しかついてない(英名や和名がない)ものも平然と載っているので、この手の本をいくつか読んでいるような者には大変うれしい。その代わりに、有名な深海生物をとりあえず知りたいと思ってこの本に手を出すと多少の後悔があるかもしれないですね。

先に述べた通り標本はおろか写真すら少ない軟体生物(イカやタコ)が、数多く載っていることに関しては著者に対して五体投地で感謝したいくらいです。もう著者のいる方向に足を向けて寝れないこと請け合い。北村先生の家が我がメッカ。


◯総評
少し触れましたがメインターゲットとしては既に深海生物について興味を持っている人、もっと具体的に言ってしまえば1冊くらいなら深海生物に関する本を読んだことがある人向けの本だと思います。
しかしそのターゲットから外れた人でも、深海生物のそのユニークな点に焦点を当てて見事に書ききっているこの本を読めばきっと、彼らに魅了される人がでてくるに違いないと思わせてくれる、良い深海生物啓蒙書にもなれると思います。といっても私は既にある程度知っている側の人間なので、はっきりとは言えないんですけどね。何も知らない人がいらっしゃったら、是非読んで私に感想を教えてください。お便りお待ちしてます。
また、フルカラーで207ページもあり、それでいて1400円の低価格である点も評価したいですね。この本自体は書いた通り啓蒙書寄りの本ですが、なにぶん啓蒙書が高くては初心者が手を出しにくいのです。俺が布教に使いやすい、いや、少し興味がある程度の人も手を取りやすい良い価格帯ですね!

というわけで内容、値段からして、メインターゲットである深海生物好きの諸君は買って損はない本です。。特に私のブログを見に来ているような熱心な軟体生物ファンは是が非でも買っておきましょう!

2011年10月17日 | | トラックバック:0 | コメント:0

深海生物本レビュー




sinkaiseibutunonazo.jpg


タイトル:深海生物の謎

著者:北村雄一
刊行:2007年8月
価格:1000円(税抜き)

○写真
☆☆☆
○解説文
☆☆☆☆
○難解度
☆☆☆
○オススメ度
☆☆☆☆☆

総評:
深海はどういう環境で、その環境でどういう生物が、どのように暮らしているのか。そしてそれらをどうやって調査しているのか。というようなことがこれ一冊でわかる、かもしれない。
深海というものに興味を持ち始め、これから知っていきたいという人にオススメ。

写真と文章の割合は半々くらいだが、どちらかといえば解説文がメイン。
この本の文章は深海に興味を持っているなら、問題なく理解できるレベルで書かれており、内容的にも読みやすくかつ程々に突っ込んだ内容になっているので、深海生物学入門にはうってつけだと思う。写真は、元が動画で画質が荒いものが多いことが残念であるが、枚数が多く説明の補助としては十分。

そして、なによりこの本は深海性のナマコ達が数多く取り上げられているのが大きな特徴。
ユメナマコや!センジュナマコや!名前のまだないあんなナマコまで!赤裸々な写真が多く載って、更にはいやらしくも解説まで!ああ!エクスタシー!
というわけで、オススメ度は☆5つにしておいた。







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タイトル:深海生物ファイル

著者:北村雄一
刊行:2005年11月
価格:1619円(税抜き)

○写真・イラスト
☆☆☆☆
○解説文
☆☆☆
○難解度
☆☆
○オススメ度
☆☆☆☆☆

○総評
3分の1がカラー写真の掲載、残り3分の2は深海生物をイラスト(1ページ)+解説文(1ページ)で紹介している本。
基本的に深海の環境に付いては軽く触れるのみで、深海生物の解説がメイン。解説も難しいものではなく、大体の人が気軽に読めるレベルだと思う。ただ、そのせいで多少内容が薄く感じるのは、仕方がないことであろうか。
また、紹介されている深海生物は有名なものが結構多いので、「こんな生物がいたのか!」というような驚きは少ないかも知れない。しかし逆に言えばテレビとかで出てくるようなものは大抵載ってるので、とっつきやすいはず。
内容的にも写真・イラストが大変豊富で、解説もわかりやすく生物が紹介されていくので、読みやすく面白い。それに紹介されている生物の数も結構多い点もポイントが高い。
深海「生物」が好き!というのであれば、この本を買って損はしないはず。
特に、深海生物の本はまだ1つも持ってないけど、どれ買うか迷ってるという人がいるのであれば、是非この本を買うべき。

ただ、既にかなりマニアックな知識を持ってる人は、内容的に多少物足りなく感じるかも知れない。
その前にマニアックな人なら既に持ってる確率高そうだが。








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タイトル:深海生物学への招待

著者:長沼毅
刊行:1996年8月
価格:920円(税抜き)

○写真
☆☆
○解説文
☆☆☆☆
○難解度
☆☆☆
○オススメ度
☆☆☆☆

○総評
著者が深海探査艇に乗った経験を活かし、深海に生物、環境を語る本。文章がメイン。
著者の方はちゃんとした研究者なので、しっかりとした生物、環境に対する解説がなされており、読み応えはかなり良い。特に潜水艇乗組員の視点から語られる部分は、普段どういうふうに調査を行っているのか想像を膨らませてくれる。また、チューブワームに付いての解説が詳しく書いてあるので、チューブワームが好きな人は買って損はない。チューブワーム好きが世界にどれくらいいるかは置いておいて。
文章は上記の通り良いものなのだがただし、写真は白黒、不鮮明というものばかりで中々残念なものになっている。発行年数から考えれば仕方がないが、寂しいといえば寂しい。
正直写真は期待しない方が良いが、「ここは写真がないとわからん!」みたいなことはないのでご安心を。ちゃんと説明に必要な写真自体は揃っている。

深海生物に興味を既に持っていて、もう少し詳しく知っていきたい人にオススメ。









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タイトル:深海-ABYSS-

著者:クレール・ヌヴィアン
刊行:2008年9月
価格:3800円(税抜き)

○写真
☆☆☆☆☆
○解説文
☆☆☆
○難解度
☆☆☆
○オススメ度
☆☆☆☆☆

○総評
深海生物の写真集。
これでもかと言わんばかりに深海生物の写真が掲載されており、好きな者にとってはめくるだけでも楽しい類の本である。またその写真もただ単に深海生物を写したものではなく、アップにするなど美しく見えるような構図で撮られており、見るだけでその姿に魅了されるものになっている。更にはこの本自体が大判の本な上に、1ページに1枚、もしくは見開きでの掲載なので、ただでさえ美しい写真をより鮮明に、より迫力ある形で閲覧できるのである。もはや、めくるだけで自然と目から深層水が溢れること請け合いの本である。

代わりに、各生物の解説文に関しては決して詳しいとまでは言えないものが多い。ただし、途中に挟まる各博士によるコラムについては、ためになるものが多く面白いので、解説文は☆3にしておいた。ついでに、ポロポロと生物学的な言葉も出てくるので、一応難解度☆3。ただ、読むのに苦労することはないと思う。

深海生物の全体像がわかって解説もしっかりあるような、深海生物を詳しく知るための資料が欲しいというのであれば、この本はほとんどマッチしない。
しかし、深海生物のその一風変わった姿に魅了され、もっと深海生物を見たい!というのであれば、これ以上うってつけなものもそうそうないだろう。一度でも魅了された経験があるのであれば、すべからく買うべし。値は張るがそれだけの価値はある。
また、魅了された経験がない人も、機会があれば本屋でこの本を一度開いて見て欲しい。そうすれば、目から深層水が溢れ出し、ユメナマコのように虚ろにフラフラ漂いながらもレジに向かい、ダイオウイカのように力強く本を受け取り、うなぎのように確かに自分の住む場所に帰ること請け合い。
軟体生物もかなり載っているので個人的には文句なしにオススメの逸品である。








ISBN978-4-569-67504-6.gif


タイトル:ここまでわかった!深海の謎

著者:株式会社レッカ社編(三輪哲也監修)
刊行:2010年9月
価格:571円(税抜き)

○写真
☆☆
○解説文
☆☆☆
○難解度
☆☆
○オススメ度
☆☆☆

総評:
深海を、環境、調査、生物などの視点から解説する深海科学総合本。
この本のどこに目が行くといえば、もちろん表紙である。見てもらえばわかるとおり、そこら辺にあった写真をとりあえず貼っときました!と言わんばかりで手抜き感がすごい。本屋で見かけた瞬間「あ、これハズレだな」と思わせる力を持っている。それに加え、著者がどこかの出版社編集なので、もはや内容も逆にどこまで手抜きされているのかが気になるレベルである。

と思って買ったのだが、内容は意外としっかりしたものになっている。
この本は深海の環境学が中心になっているのであるが、環境学的な知識があまりない人でも分かりやすいよう基礎的な部分から解説されている。深海の説明についても、様々な観点から解説がなされている点も良い点であろう。その観点の一つとして生物についての解説もあるが、「どういう生物がいて、どういう暮らしを送っているのか」という点から語られており、あくまで「深海という環境」を語る一要因程度になっている。これについては悪いことではなく、一貫したテーマを持ってちゃんとそれにそれているという点を評価したい。

しかし、内容自体はしっかりしてはいるものの、広く浅くという印象は拭えない。「深海の環境はこうなってます」ということが書かれていても「それは何故?」という部分が欠けていることが多く、深く知りたい人は非常にもやもやした気持ちになること請け合い。
その代わりに、環境、調査、生物が満遍なく語られるので得られる知識の範囲は広い、気がする。
ちなみに、本の最後辺りになると、ムー大陸やらアトランティス大陸やら一部の人が喜びそうな内容が盛り込まれている。一応、ムーよりは筋が通った文章ではあるのだが、ここらへんに関しては「流石、出版社の編集が書いただけはある」と思わせてくれる。他の深海本にはあまりないので、逆に新鮮さはあるのだが、必要性は感じられない。

総括するとこの本は、深海生物が好き、という人が読むと微妙な気持ちになるだろうが、深海の環境に興味があってそこまで知識がない人には良いかもしれない。なんといっても、安い。600円なので非常にお求めやすいし、その価格から言えば十分に納得できる本である。

2011年05月18日 | | トラックバック:0 | コメント:0

深海生物大図鑑

というわけで本日は深海生物大図鑑のご紹介です。



ISBN978-4-569-68927-2.gif
(PHP研究所より拝借)


この本を一言で表すなら

深海入門書(子供向け)

です。良い大人とか、深海大好きで本もいっぱい持ってるぜって人には向いてません。

ターゲットとしては、深海生物とかに興味がある小学校高学年~中学生くらいではないでしょうか。

そう、小学中学のときに見た動物図鑑って感じですね。情報量は少ないものの、子供でもわかるような工夫がなされている本です。


内容の構成としては

第1章で深海の基礎知識
第2章でそこに住んでいる深海生物の知識
第3章でコロニーを作る深海生物の知識
第4章で深海調査の知識

という形になっていて、何も知らない状態からでも分かるような構成になってますね。

他の深海入門書でも同じような構成になっていることを考えると、この構成がスタンダードなのかなと思います。


さて、その中でも肝心な深海生物たちの紹介はどうなっているかと言いますと、

写真!深海生物ファンならどこかで見た事が必ずある写真をふんだんに使用!

説明文!分かりやすいよう情報は絞りに絞って紹介!

種類!深海生物ファンなら一度はどこかで説明文くらいは読んだことがあるだろう、メジャーな生物たちを約60種ほど掲載!



俺のような深海生物が既に好きで、資料を買いあさっているような人間にはがっかりもんです。

特に俺は深海生物関連を買うときは新しい写真とかを楽しみにしてたりするので、過去にどこかで使われたことがある写真ばかりが載っていたときは心の底よりがっかりさせていただきました。

基礎知識のところは他の本で勉強済みです。

調査の知識も他の本で勉強済みです。

今まで買った深海生物関連の中で1番がっかりしたかなぁ。今回は。




そもそも、俺がこの本をろくすっぽ中身を見ないで「わーいしんかいのほんだー」って言いながら買ったのが間違いなんですけどね。

頭の悪さは中学生並なので、ターゲット層には合っているのかもしれません。



しかし、この深海生物大図鑑。今まで見てきた深海生物本の中でも、1位2位を争うほどわかりやすく深海について書かれています。

漢字にはルビが全て振られていますし、難しい言葉使いもぱっと見た感じではありません。こういう工夫のところから「子供に読んでもらおう」という気遣いを感じられるのは良いですね。

こういうところを考慮すると、この本はやはりお子様に買ってあげるのが一番ではないかと。少なくともいい歳した大人が自分のために買う本じゃないね!

今から子供を深海生物好きに染め上げて、将来的に深海の話で一杯飲もうと思っているあなた!

あなたにこそぴったりな本ですよ!


俺も自分の子供が出来たら絵本の代わりにこの本を使って英才教育を施しますよ。将来が楽しみだ!

その前に俺に子供が出来るような将来が本当に待っているのかが不安です。

2009年05月08日 | | トラックバック:0 | コメント:0

深海魚摩訶ふしぎ図鑑を てにいれたぞ!

sikkei_.jpg
(amazonから画像は失敬。リンクは出版元の保育社のページなので安心してください。)



これを買ってきました。

ちなみに著者は深海生物ファイルでおなじみの北村先生でございます。

ここに来ている奇特な人はわかるはずですよね!わからない?だったら今すぐ深海生物ファイルを買いに行くんだ!一人最低2冊は買うように。読む用と保存用で。

ついでに絶版の深海生物図鑑も買ってきてください。俺が貰います。

更についでにこの新刊も買うと良い!優先順位が低い気がするが気のせいです!




さて、この本の中身なのですが、かなりライトユーザー向けです。深海のライトユーザーの意味がわからないですが、とにかく、ライトユーザー向けなのです。

「深海生物っておもしろい形しててちょっと興味あるよね」

って人向け?それくらいに内容は簡単なものになっています。

何せ、こういう深海生物本にありがちな、冒頭での「深海」の説明はたったの2ページ。コラムで解説されているのを含めても6ページとかなり割り切った構成をとっています。

その分何に割いているのかといえば、深海生物の説明です。

たまにコラムは挟みますが、基本はひたすら深海生物の説明が載っている本なのです。

こう書くと、深海生物について詳しく書いてありそうな感じがしますが、そんなことはありません。

各々の特徴をとりあげて、それを中心に解説していくので詳しい考察とかはほとんどありません。

文章自体も中学生くらいでも読めるように配慮しているのか、難しい言葉遣いはありません。

と、書くとなんだか微妙そうな本な気がしてきますが、そんなこともありません。


・紹介されている生物はなんと54種類。

・しかもフルカラーでのイラスト付。

・特徴を良く捕らえていて簡潔な解説文。


という良い点があるのです。

特に解説は読んでいると、「ああ、こいつの特徴ってそういうことだったのか」ってことがあったりします。簡潔な分わかりやすいのかもしれません。俺のような脳みそが中学生な人間にはぴったりだね!ターゲット層的にもばっちり!

自分で言ってて悲しくなりました。

頭をあまり使わずに読めるので、会社帰りの電車にぴったりですね。俺は行きも帰りも満員電車なんで読めませんが。

皆様は是非電車の中で読むと良いのです。ブックカバーをはずして読んで深海生物好きをアピールすると良いのです。

紹介されている生物の数も多いので、結構満足ですよ。まあ、「何この見たことも聞いたこともないような奴」ってのはいなかったですが、その分基本どころはおさえているので、どこかで深海生物を見て、ちょっと気になる奴がいたってときはこの図鑑を見れば大抵載っていそうです。



というわけで、「深海魚摩訶ふしぎ図鑑」おすすめです。さくっと知識を吸収したいとき、街に繰り出して、なんとなく深海生物分が足りなくなったとき。この本はきっと役に立ちます。サイズ的にも持ち歩きやすいB6版です。具体的にはヤングジャンプとかのコミックの大きさね。

ちなみに深海魚じゃない奴も載ってますのでご安心を。タイトル的には深海魚だけなんだけど。

まあ、深海生物ファイルを読んで面白いと思った人なら買いだと思いますよ。



今思えば、このブログで紹介した本でおすすめじゃないものがないことに気づく。

もう深海の本ならなんでもおすすめなのか。

いやまあ、なんでもおすすめなんですが。

2008年12月12日 | | トラックバック:0 | コメント:0

深海-ABYSS を買ってきました

abyss.jpg
晋遊舎のページから失敬)


これを買ってきました。

営業で客先を周っていたらたまたま時間が空いて、たまたま入った本屋で発見したんですよ。発売日は一応明日なので、恐らく今日入荷でしょうか。

何か、この前の江ノ島水族館行ったら深海展公開日だったときといい、最近ついてますね。何かが憑いているとしか思えないほどです。俺のつぼを突きまくりです。

それで、中身を見てみたらまあ素敵。深海好きがこれを見たら0.2秒で購入を決断するような代物です。

しかしまあ、新人なのに仕事中こんなもの買って帰ったら怒られますからね。流石に。

そもそもサボってるのがばれた時点でやばいのです。

ここは涙を飲み、他の書店で購入することを誓いながらその場を後にするわけがなく、0.2秒で購入を決断して深海本を鞄に潜めて客先に向かう馬鹿がいました。

ばれなきゃ良いのよ!ばれなきゃあ!

そもそも俺がこの本を買いたいんじゃない。この本が俺を呼んでいたんだ!俺に「俺を買ってくれ」と叫ぶ声が聞こえたんだ!だから仕方ないッ!いわゆる人助け、ならぬ本助けの為なんだッ!




良くわからないテンションになってきましたが、とにかくこの本を買ってきたわけです。

中身は、晋遊舎のページを読んでわかる通り、写真がメインです。

一応解説はありますが、解説と言うよりは深海コラムって感じが強いですかね。

例えるなら、ナショナルジオグラフィックの特集みたいな感じ。

正直、「これナショナルジオグラフィックから出てるんじゃないよね?」と思うくらいナショナルジオグラフィックの特集をひたすら長くした感じの代物です。

写真の生物の解説が少しながらも載っているところが違いみたいな。

ちなみに解説文は学術的な用語は少なくて、俺みたいな「深海が好き」レベルの人間にも非常に読みやすいものになっています。

以前このブログでも触れた

「潜水調査船が観た深海生物」と比較すると

「潜水調査船が観た深海生物」がかなり学術的な本なのに対して、今回の「深海」は非常に一般向けな本であると言えるでしょう。

ぶっちゃけていうと、解説本と写真集の違いです。「深海」は解説がついているとはいえ、どちらかというと写真集の趣が強いですからね。

そして解説本は敷居が少し高いけど、写真集なら大げさな話、誰でも読めるじゃないですか。そういった点で一般向けです。

そんなものなので、深海初心者にもうってつけ!深海初心者が買うかどうかは置いておいて。そもそも深海初心者って勝手に言葉作るなよって意見も置いておいて。


ちなみに「深海」のお値段は3800円+税。安いか高いかは多分、人によります。

フルカラーで260P、更に結構紙が良い、というスペックからは妥当だとは思います。中身を考慮すると、個人的には3800円以上の価値はあると思ってます。

まあ、「潜水調査船が観た深海生物」の7000円よりはマシでしょう。いや、あれも十分価値あるものですけど。



何か色々書いてきましたが、とにかくこの本には非常に満足しています。実際はまだパラパラとしか読めてませんが、この時点でも満足です。

何より写真が綺麗なのが良いですね。生物もアップで撮られてて良し!

深海生物を普通に撮ったものはそれはもう普通にありますが、この本のように深海生物をより魅力的に見せようとして撮られたものは中々貴重だと思います。

「潜水調査船が観た深海生物」の生物たちのあるがままの写真も良いけど、

この「深海」みたいに大きく美しく撮られているのも良いですねぇ。

めくるだけで楽しい本です。

もし、本屋でこの本を見つけられたら是非めくってみてください。多分気がついたら買ってると思います。

2008年09月26日 | | トラックバック:0 | コメント:3

潜水調査船が観た深海生物

01787.jpg

(東海大学出版から画像を失敬してます)

これ買っちゃいました。約7000円

上の画像みたいに表紙に見えるものは、本体を入れるための箱です。図鑑好きの人にはおなじみの。

本体のサイズはB5のハードカバー。ハードカバーは良いですね。寝そべりながら読むにはやはりハードカバーです。


さて、内容は大きく7つに分かれていて、それぞれ

1部…深海生物をとりまく環境と研究
2部…化学合成生物群集の分布と特徴
3部…化学合成生物群集:ベントス・ネクトン
4部…光合成に依存した深海生物群集:ベントス
5部…中・深層生物群集:プランクトン・ネクトン
6部…深海調査船が見た深海動物の基礎分類学
7部…深海生物研究に使われる有人潜水調査船

となっています。

1部はそのまま、「深海」という環境についてですね。

先日出た、「深海の不思議」も深海という環境を中心にした本でしたが、その本よりもっと突っ込んだ内容となっています。

そのため、ある程度知識があることが前提になっている文ですので、「深海の不思議」で予習しておくと悪くないかもしれません。多分これでも知識が全然足りないでしょうけど。

特に化学関係は文系人間にはさっぱりです。化学式見ただけで頭が痛くなりそうです。

一応、多くの人に分かってもらえるように書いてあるように感じられますが、基礎がないと分からない単語が唐突に出てきますので、初心者は要注意。初心者がこの本買うかどうかは置いておいて。

正直、読むのがだるいなら飛ばしてもかまわな(以下略)


2部は化学合成生物の群集の紹介ですね。個体ではなく、あくまで群集の。

この群集は○○で発見されて、ここは××という環境になっている~

とかそんな感じですね。

ちなみに、化学合成生物ってのは化学合成で生きている生物達。・・・・そのままですね。

要するに熱水とかが吹き出ているところに住んでいて、熱水に含まれるメタンとか硫化水素とかを糧に生きているやつらです。彼らは本来エネルギーにならないものを化学合成によってエネルギーにし、日々細々と暮らしているのです。


さて、3部からが本番です。1部2部すっ飛ばしてここから読み始めても問題ありません。

そう、ここからは皆さんお待ちかね個別の深海生物の解説です。

しかもふんだんに写真を使って!図鑑風に!

有名なやつから名前すらついてないやつまで載っており、

「とにかく写真、映像があるやつ」なら大抵は載せているんじゃないかと思わせます。

逆に写真、映像がないやつは載ってないです。ダイオウイカとか。

ダイオウイカは一応、写真に撮られた事はありましたが、ほとんど足だけでしたからね・・・鮮明とは言い難かったし。映像も撮れましたが、海面に出たやつ・・・というわけで載ってません。

というか、調査の際に撮れたものしか載ってないのかもしれません。まだパラパラとしか読んでないのでわかりませんが、シーラカンスとかラブカとかがないところをみると恐らくそうです。

・・・ああ、だからタイトルが「潜水調査船が観た深海生物」なのか。深海全部はカバーしてませんよと。納得。

しかし、それを抜きにしても十分価値のある資料です。何しろ、3,4,5部は全部生物解説、つまり図鑑ですから。

あわせると290ページ。ちなみに本全体の総ページは487ページです。索引含めて。

なんと半分以上は図鑑。しかも解説される生物は全て写真つき。ほとんど3~5部が本体みたいなもんですね。他はおまけで。(言い過ぎ)

しんかい6500だけでも1000回以上は潜水しているだけはあり、かなりの数の写真があります。

見ているだけで昂奮してきます。

そうなると、有名なラブカとかシーラカンスとかダイオウイカとかが載ってなくても、別に気にならなくなってきます。正直、他の本で見れるし。

ちなみに、解説はそこまで詳しくは載ってません。詳しく載せるほどの情報がまだないってのが多いんでしょうけど。(たまに詳しく解説されているやつもいます。)


6部は、分類学です。なんとか動物門なんとか綱ってやつです。

冒頭に

潜水調査船によって観察される深海生物は肉眼的サイズの表在性ベントスと、漂泳性のプランクトンおよびネクトンに限られる。本稿は従って動物全門の解説ではなく、観察される大型動物の外部形態と生態的特長を重点的に述べる。



とある通り、海で、更に肉眼で観察できる動物門の解説ですね。

この解説は「深海の頭足綱は~」といったものではありません。あくまで、頭足綱なら頭足綱全体の話が中心です。

ここではイラストを使った断面図を用いられてます。


7部は潜水調査船、無人探査機の解説。

基本的に世界の潜水調査船、無人探査機の紹介だけです。ここでも写真が結構使われているので、調査船、探査機フェチの人にはたまらないと思います。多分。



深海の環境の解説、深海生物の解説、深海を調査する機器の解説。全てが入っているという中々に豪華な本で、まさに深海関連の本の決定版といえる内容となっています。

環境の解説は一般の書店に普通に並ぶような本とは違い、かなり突っ込んだところまで解説されており、知識を更に深めるのに役に立ちます。

さらに、図鑑部分は写真が豊富で眺めるだけでも十分楽しめ、解説を読めば更に楽しめるという非常に良い本となっています。

しかし、タイトルの「潜水調査船が観た深海生物」の名の通り、基本的に潜水調査船が調査したことが中心に語られます。

つまり、「深海」のありとあらゆる情報をかき集めた本ではないので、そこは正直がっかりしてしまいました。まあ、タイトル通りなので過剰に期待した俺がアホなんですけど。

それと、こういう総合的な本の宿命なのですが、深海生物学の本としては中途半端です。その生物がどういう機能を持っていて、それがどういう効果をもたらすのか。といった事はほとんど書かれていません。

もちろん、わからないことが多いので書けない、というのはあるのでしょうが、それにしても少なすぎます。

図鑑として優秀なので、割り切って読むしかないですね。


色々書きましたが、読んでいて非常に面白い本には変わりありません。特に、写真を使った深海生物の図鑑は俺が知る限りではこれだけなので、それだけでも十分すぎるほど価値があります。

これで7000円は安・・・くはないですが、それだけの価値は確実にあります。

深海生物が好きだ!って人は買って損はありません。絶対に。




生物学については「深海の生物学」を読んだ方が良いですね。こちらは非常に詳しく解説されているので。その代わり、ビジュアルには乏しいので、この「潜水調査船~」を見ながら読むと良いかもしれません。

2008年03月24日 | | トラックバック:0 | コメント:2

新刊:深海の不思議

4354.gif

(日本実業出版社のページから失敬)

これ買ってきました。

本日発売ですが、場所によってはまだ入荷してないかもしれません。

入荷してなくても本屋は悪くないので責めないで上げてください。良くわからない流通システムがすべていけないのです。


それはともかく、この本。

前にご紹介した「深海生物の謎」みたいに生物中心に深海を語るのではなく、

「深海」という環境についてが中心の本となっています。

買ったばかりでまだ一部しか読んでいないので、内容について詳しくは紹介できませんが、

参考までに各章の名称を書くと


1章 深海と地球の気候変動
2章 深海とはどんなところか?
3章 深海底はどんなところか?
4章 深海の生物ファイル
5章 深海探査技術と目的


となっています。なんとなく雰囲気が分かっていただければ良いんですが。

「深海生物好き」としてはやはり4章の「深海の生物ファイル」が気になるところですが、

好きな生物の紹介とかは期待しないほうが吉です。

というのも、紹介の仕方が

「深海には○○の特徴を持っている生物がいて、それは××の為に必要なのです。その特徴をもっている生物は例えば~~などがいます。」

かなり大雑把に書いてしまいましたが、そんな感じなものが多いので、ある一つの種を深く知ることには向いていません。

逆に言えば、深海生物たちが持つ特徴についてはある程度深く知ることができるとは思います。多分。



と、言うわけであくまでも「深海について」であって「深海生物について」ではない本ではあります。

しかし、深海生物好きであれば、深海生物が住んでいる深海という環境についてもある程度興味はあるのではないかと思うので、

このブログを見ているような深海生物好きの人は一回手にとって見るのも悪くないと思いますよ。

元から「深海」という場所が好きじゃい!って人にはもっとオススメ。



ちなみに、内容としてはそこまで重くないので、科学系の本を読んでいる人にとってはさくっと読めるレベルです。

それゆえに、深海という環境について既に知識を蓄えている人には、少々物足らない内容だとは思います。


写真は少なめ。イラスト多め。

2008年03月14日 | | トラックバック:0 | コメント:4

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